【連載】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.37!

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(2015/01/30)

Mixcraftを使って、音楽制作の魅力をお伝えしている本連載。

去年の年末からMixcraft 7の新機能について、先出し紹介を行ってきましたが、今回でMixcraft 7の新機能のご紹介は最後となります。
これまで、MIxcraft 7の新機能の目玉と呼べるパフォーマンス・パネルから、MIDIアサインやオートメーション・レーンの追加といった、ちょっとした部分までご紹介を行ってきました。

特にパフォーマンス・パネルと、自由度の高いオーディオ編集機能には、驚かれた方も多いのではないでしょうか?

このように、非常に期待度の高いMixcraft 7ですが、今回ご紹介する機能はステップシーケンスです。

このステップシーケンス、Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.35!でもご紹介しましたが、その記事中にお伝えできなかった「スケール選択」について今回はご紹介したいと思います。


ステップシーケンスから、簡単スケール選択

ステップシーケンスの前に、スケールについて簡単にご説明を行います。

スケールとは、特定のパターンに従ってグループ化した音の集まりのことです。スケールを日本語に直すと、「音階」と言います。
ちなみに、みなさんもよくご存知である「ドレミファソラシド」も、スケールのうちの1つで、正式名称は「Cメジャー・スケール」と言います。

このスケールには様々な種類があり、メジャースケールは明るく聴こえ、マイナースケールは悲しく聴こえてしまうというように、それぞれのスケールには音に特長を持っています。
そのため、多くのスケールを把握しておくことで、自分が意図するメロディーをコードに対してつけることが出来ます。

1つ例として、オジーオズボーンの3代目のギタリストであるザック・ワイルドは、ペンタトニック・スケールを使ったフレーズを多用しています。
ペンタトニック・スケールとは、メジャー・スケールの4番目、7番目の音を無くしたスケールのことですが、ザック・ワイルドはこのペンタトニック・スケールをものすごい早さで弾くことで、自身のギター・ソロに個性を出していました。(見た目もかなり個性的ですが。)

このようにスケールとは、音楽を作る上で欠かすことのできない物ですが、何しろ種類が多いため、代表的なスケールの構成音を覚えるだけでも大変です。

Mixcraft 7のステップシーケンスでは、予め9種類の中からスケールを選択できるようになっています。

スケール選択

例えば、以下の画面のようにCのメジャースケールを選択したとします。

Cメジャースケールを選択

次に、鍵盤を左クリックし、どの音をステップシーケンス上に表示するか設定を行います。

Notes Chooser

この時、Cメジャースケールの構成音以外のC#、D#などの黒鍵も指定しています。しかし、Step Editor Notes Chooserウィンドウを閉じると、ステップシーケンスに表示された音は、全てCメジャースケールの構成音だけです。

Cメジャースケール構成音が選択される

このように、Step Editor Notes Chooserで予めスケールを指定しておけば、ランダムに音を選択しても、Mixcraft 7側で指定されたスケールの構成音だけを抽出してくれます。
そのため、スケールの構成音を完璧に把握していなくても、Mixcraft 7側でそれを補ってくれますし、新しいスケールを覚える勉強になると思います。

音楽理論が苦手な方にとっては、重宝する機能になりそうですね。
また、これを機にスケールについて詳しく調べてみると、いろいろ面白い発見があり、今後の楽曲制作に役立つと思いますよ!

それでは!