【連載】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.27!

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(2014/11/14)

Mixcraftの魅力をお伝えしている本連載。

連載を一新してからは、マスタリングを中心にMixcraftの魅力をお伝えしております。

前回、前々回はオートメーションについて解説を行いました。

オートメーションとは、パラメータの変化具合を記録し、再生時に自動で動かす機能で、ミックス、マスタリング行うには欠かせません。
音は時間が経過するごとに変化するため、時間軸が進むにつれパラメータを変化させるオートメーションは必須と言えます。

これまでは、オートメーションの使い方や、オートメーションの効果に焦点を当ててきましたが、今回はオートメーションがマスタリングにどう関係してくるかということをご紹介したいと思います。


マスタートラックへオートメーション

オートメーションでは、様々なパラメータの自動化を行うことができますが、マスタリングと密接に関係するパラメータは、やはりボリュームです。

そのため、マスタートラックにボリューム・オートメーションを書いていきますが、ボリューム・オートメーションを書いたときと書かないとき、またそれらにコンプをかけたときに、どのような違いが生じるかということを確認してみましょう。

まずはマスタートラックへ何もインサートしていない状態の楽曲を用意します。

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この状態の楽曲に対し、楽曲の音量が一定になるようにボリューム・オートメーションを以下のように書きました。

ボリュームオートメーション図

変化を感じていただくために、オートメーション前 → オートメーション後 → オートメーション前 → オートメーション後という順番で流れます。

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では、次にこのオートメーション前、オートメーション後の音源に対し、それぞれコンプをかけてみました。

音量のバラツキがある音源と、オートメーションである程度音量が揃っている音源にコンプをかけると、どのような変化が起こるのでしょうか?
以下音源は、オートメーション前 → オートメーション後 → オートメーション前 → オートメーション後という順番で流れます。

[soundcloud url=”https://api.soundcloud.com/tracks/176823897″ params=”color=ff5500&auto_play=false&hide_related=false&show_comments=true&show_user=true&show_reposts=false” width=”100%” height=”166″ iframe=”true” /]

今、お聴きいただいたように、オートメーションである程度音量を揃えている方が、オートメーションを書いていないものに比べ、より音圧が高くなることが多いです。

コンプで自然な圧縮を行うには、限りがあります。そのため、コンプをかける前にある程度、ボリュームを揃えていた方が、自然に音圧をかせぐことが可能です。

ボリューム・オートメーションを書くことは大変ではありますが、このような緻密な作業が楽曲の輝きにつながります。
最後の最後まで丁寧に楽曲を仕上げましょう!

それでは次回もお楽しみに!