【連載】Mixcraft 6で音と映像をミックス2 Vol.16!

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(2014/08/29)

Mixcraftの魅力をお伝えしている本連載。連載を一新してからは、マスタリングを取り上げています。

前回は、これまでの内容とは毛色が異なる曲順、曲間の設定方法について解説を行いました。

前回は「Mixcraftを使ったCD制作」に焦点を当てて、Mixcraftの操作方法を中心に解説しましたが、今回は一般的なCD制作についてお話しします。


CDについて

まずは、CDについて解説を行いたいと思います。

CDとはコンパクト・ディスクの略称であり、音楽に限らずあらゆるデジタル情報を記録します。

しかし、CDショップで販売されている大部分の音楽CDは、1980年にPHILIPSとSONYによって共同開発された、音声データを収める規格で作成されています。この規格のことをCD-DAといい、Compact Disc-Digital Audioの略称です。

自分が持っているCDが、CD-DAの規格であるかどうかは、ブックレットやジャケットの背面を確認すれば分かります。以下のマークがあれば、CD-DAです。

CD-DAアイコン

CD-DAの仕様は、サンプリング周波数:44.1kHz、量子化ビット数:16bit、ステレオ、最大記憶容量は79分58秒です。

さらに、オーディオ以外のデータを収めるために、PからWまでの8チャンネルを保有しています。

この中でも、PとQというコードには、各トラックの始まり位置、作曲者や国、制作年などの情報を含むISRC、エンファシス情報、コピー保護などのデータがあり、これらのデータはマスタリング時に入力します。

では、これらデータの中から、ISRCの説明を行います。

ISRCとは?

Mixcraftでは、ISRCの入力欄が用意されています。

マーカー設定時のISRC

では、ISRCとはどういうものかというと、「音楽の録音物などで得られた成果物に対して識別用に利用される、国際標準レコーディングコード」のことです。日本レコード協会が発行と管理を行っている国際規格ISOの国際管理コードです。

– 日本レコード協会

マスタリング・スタジオにマスタリングを依頼する場合、スタジオ側がこれら手続きを代行くれるところが多いため、特に気にする必要はありません。

しかし、個人でマスタリングまで完結させ、楽曲配信まで行おうとすると、ISRCを取得する必要がでてくる場合があります。一部の音楽配信業者では、楽曲の識別にISRCを利用しており、特にiTunesで楽曲の配信を行うためには、ISRCの取得は必須になっているためです。

また、ISRCは「レコーディング」の識別に利用される国際標準コードです。そのため同じ曲であっても、アレンジが加えられていたり、シングル版とは異なるマスタリングを施されたアルバム収録版などには、IRSCを再度取得する必要があります。

いろいろと大変ですが、自身の音楽を広めるためには、必要な知識となってきます。音楽配信まで考えている方は、これを機に更に調べてみると、将来役立つことが必ずあると思います。
それでは!