前回ステレオ・イメージ・エンハンサー、KR-Imager STRを紹介しました。
モノラルソースをステレオ化したり、ステレオソースのステレオ感を操作するシンプルなプラグインでしたね。
今回はKR-Imager STRの凄いやつと言わんばかりのKR-Fatter STRを紹介します。
プリセット・ブラウザを使用する
KR-Fatter STRはピッチ、STR color、LFO、フェーズ、EQ、ディレイ、パンニングなどの機能を使用してインプット信号をファットにしたり艶やかにしたり、マスタートラックよりはボーカルトラックやインストゥルメントトラックと相性が良いエフェクトです。
GUIの構成はUpperパネルとLowerパネル、中央にディスプレイで、Upperパネルの構成は前回紹介したKR-Imager STRと共通です。
Lowerパネル右端にはPreset Modeのスイッチがあります。
モードはEditとBrowserの2種類で、Browserをクリックすると、チャンネル詳細画面がプリセット・ブラウザに変更されます。
プリセット・ブラウザではBank単位でのセーブ/ロードや、Preset単位でのセーブ/ロードが行えます。
No、Preset_Name、Category、SubCategoryは、それぞれタイトルをクリックすると、ソート(並べ替え)できるので、『Vocal向けのプリセットをまとめて試したい』というような場合に便利です。
最大4チャンネル+ドライバランス
KR-Fatter STRは入力された信号を最大4チャンネル使用してエフェクト操作可能です。
Lowerパネル左端の1から4の数字をクリックして操作するチャンネルを表示します。
4チャンネルはすべて操作項目は同一で、ディスプレイのグラフィックでエフェクト効果を一覧します。
スイッチをクリックして各チャンネルを表示したら各エフェクトのタイトルをクリックして個別にOn/Offできます。
使用したいエフェクト名をクリックして有効にし、値を左右にドラッグして調整します。
調整した値はディスプレイのグラフィックが変化するのでイメージしやすいと思います。
ディスプレイ左端にはDryチャンネルとMasterチャンネルのメニューがあります。
Dryチャンネルはディレイとパン、ゲインがコントロール可能で、タイトルをクリックして無効にすることもできます。
Masterチャンネルはミックスバランスとゲインがコントロールできます。
各エフェクトの詳細は次回解説します。
デモサウンドとデモバージョンはKR-Fatter STRの製品ページに用意しています。
デモバージョンをインストールして、とりあえずボーカルトラックなどにインサートしてプリセットを選んでみてください。
きっと『おっ!』というサウンドと出会えるはずですよ!
それでは今回はここまで。
また次回。