ここ数回iPadを使用してRob Papen BladeやSerato DJ、Serato Videoをコントロールするというコンテンツを作って来ました。
前回iPadでSerato DJのサンプラー、SP-6をトリガーするコントローラを作った記事と動画をアップしましたが、その中で「Wi-Fiの状況によるのかどうか何とも検証が難しいところですが、短めのサンプルをリアルタイムでバシバシとトリガーすると遅れや反応が悪い時がありました。」と書きました。
その後いろいろ試してみたところ、やはりこれはWi-Fi通信というかネット回線に原因があるようでした。
MacとiPadをad hoc(アドホック)モードで通信したところ、レイテンシや反応不良もなく、サンプラーを快適にトリガーできたので間違いなさそうです。
そもそもad hocモードで動作させないと、クラブやDJブースにネット回線が来てなかったら使えないのか!?っていう話しになってしまうので…それを踏まえると、iPadをコントローラとして使用する場合、ad hoc接続は必須ということになりそうですね。
乗りかかった船というヤツなので、ad hocモードの設定について少し触れておきます。
MacのWi-Fiのメニューでネットワークを作成メニューをクリックします。
新しいネットワーク作成のポップアップメニューが表示されるので適当な名前をつけて作成します。
Wi-Fiの電波状況を示すアイコンがこのように変化したらMac側の設定はおしまいです。
iPadの環境設定のWi-Fi項目を見ると、ネットワーク選択欄に自分で名前をつけたネットワークが見えるので接続します。
これでMacとiPadがad hocモードで通信を開始します。
あとはAudio MIDI設定のネットワークアダプタにiPadを接続すれば準備完了ですね。
Audio MIDI設定については以前のBladeの記事の中に説明があるので参照してみてください。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
先日セールスTと「Terminal Mix 2/4のようなDJコントローラの足りない部分をiPadで補うというのはとても良いアイディアだけど、このためだけにiPadを買うのは高すぎるよね…」という話しをしていました。
もちろん自分もセールスTもコントローラとして使用しようと考えてiPadを購入した訳ではないので、Touch OSCの450円のみで自由にコントローラを作成できるという利点を享受していますが、せっかく作成した便利機能をもっとたくさんのReloop、Seratoユーザーさんに使って欲しいねぇ…と。
そこで、こういうのはどうですか!?
「iPhoneならもっと持ってる人が多いのでは!?」っていうセールスT。ナイスアイディア。
そんなわけで作ってみたiPhone用Serato DJ SP-6用コントローラ!
iPhoneの限られたスペースにパーツを配置したので、2ページに分けてはみたものの、ボタンが小さくてワンショットものをバシバシ叩いていると親指ではミスが増えるという欠点があるものの、通常のDJプレイの中にサンプラーを組み込む分には特に問題ないと思います。
何よりもこのガジェット感w
ゲーム感覚でサウンドを操るというのも良い感じ。
Reloop Terminal Mix 2/4ユーザーさん、Serato DJユーザーさん、iPhoneをお持ちでしたら是非試してみてください。
これ…見た目よりずっと楽しいです!
Serato DJのMIDIマッピングファイルは、先日のiPadバージョンと共通です。
同じファイルでiPadとiPhone両方で動作します。