近頃iPadとTouch OSCの組み合わせでソフトウェアをコントロールするというのが自分の中ですっかり定着しているというか、とても便利で良いなぁ…と思っていますが、何にしても自分で好きなようにコントローラの配置を決められるというのは最大の利点のひとつだなと実感しています。
例えば以前iPadでSerato Videoをコントロールした記事をアップしましたが、弊社取り扱いReloopブランドのTerminal Mix 2/4ではフェーダーをリンクさせることはもちろんできるのですが、イメージやテキストの選択やトリガーなどはハードウェアから行うことができません。
そこでiPadでTerminal Mix 2/4で行えない操作を補ったSerato Video用コントローラを作ってみたら、新しい使用方法というかアイディアを思いついてみたり、何かと得した気分でした。
さて、弊社ではReloopブランドに続いてSerato社製品の取り扱いも開始しますが、Terminal Mix 2/4でSerato DJを使用した場合、コントローラ側でボタンが物理的に足りなくなってしまい、コンピュータ側で操作しないといけなくなってしまう箇所がいくつかあります。
中でも最大6×4バンクの24サンプルを扱えるように拡張されるサンプラー、SP-6は完全にボタンが足りなくなってしまいます。
これは何とも残念のような…「コンピュータ側で操作すれば良いや」と思うような…でも残念のような…。
と、思っていたのですが、なければ作ったら良いじゃない!iPadで!っということで作ってみました。
SP-6にはシンプル/アドバンスの2種類の表示がありますが、今回はシンプルなコントローラでシンプルに遊びたかったので、シンプルモードに合わせてコントローラもシンプルに作ってみました。
できる操作もシンプルで、6つのサンプラーそれぞれのプレイ、モード変更、リピートOn/Off、ボリューム、SYNCのOn/Offと、AからDの各バンク選択、SP-6のマスターボリューム/ミュートとOutput選択(デッキ1から4及びマスター)、それからSerato DJ画面上のFXとSP-6の表示切り替えです。
SP-6はOutput先を選択できるので、使用していないデッキに出力すれば、そのデッキのEQやフィルター、エフェクトなどを使用することもできます。
その場合のエフェクト操作やフィルターなどはもちろんTerminal Mix 4で行います。
Touch OSCがいかに便利とはいえノブの操作はやはりハードウェアの方が直感的だし、それよりもTerminal Mix 4ではアサインされていないFXとSP-6の表示変更などの機能を効果的に配置した方が理にかなっているかな、と。
ということで、せっかくコントローラを作ったことですし、通常のデッキをプレイには使用せずにSP-6だけで遊んでみることにしましたよ。
実際に使用してみた感想としては、SP-6のBANKを切り替えると今鳴っている音は一度停止してしまうので、サンプルを多数使用してプレイする場合にはやはりデッキを併用した方が良いなっていう。
それからWi-Fiの状況によるのかどうか何とも検証が難しいところですが、短めのサンプルをリアルタイムでバシバシとトリガーすると遅れや反応が悪い時がありました。
その辺りを踏まえても、これはなかなか良い出来!と自分で言ってしまいますよ。
何しろこのiPadコントローラとTerminal Mix 4の相性はかなり良い。
そのために作っただけに:P
そんなこんなで今回もTouch OSCとSerato DJのMIDIマッピングファイルをダウンロードできるようにしておきます。
Touch OSCの設定等は以前の記事を参照してください。
Serato DJは複数のMIDIマッピングファイルを同時にロードすることができません。
MIDIマッピングファイルをミュージック / _Serato_ / MIDI / Xmlに移動後、Serato DJを起動し、Setupメニュー / MIDIに表示される同名リストを選択し、Loadを実行してください。