サウンドについて
前回は、Studiologic新製品「NUMA PLAYER」の概要を紹介しました。
ちなみに読み方は「ぬま ぷれいやー」です。
今回はサウンドについて掘り下げてご紹介します。
プログラムとは?
プログラムには、各パートの設定(パートのON/OFF、音色、キーゾーン、インサーション・エフェクト)さらにマスター・エフェクトの設定が含まれています。
パートの設定
パートのON/OFFは各パートにある電源のマークをクリックします。
カラーになっていればON、グレーアウトしていればOFFです(上の画像はパート1がON、パート2がOFFの状態です)。
左側のバーはパートのボリュームになります。
音色名の表示をクリックすると、リストが表示され音色が選択できます。
Libraryを選択すると各サウンドライブラリーを選択できます。
サウンドコントロール
パートの右側には選択されている音色のイメージ画像と音色を編集するサウンドコントロールがあります。
音色を選択すると各楽器のイメージ画像が表示されます。
ちょっとした楽器図鑑ぽくて、見て楽しめるUIですね。
音色は4つライブラリー分類され収録されています。
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Acoustic Pianos:
グランドピアノ(スタインウェイ・ファツィオリ)、アップライト、YAMAHA CPのE-Grandの音色
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Electric Pianos:
ローズやウーリッツァー、シンセサイザーのエレピ音色
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Keys:
アコースティック鍵盤楽器、クロマチックパーカッションはこちら。アコーディオンが多いのはさすがイタリア製
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Strings & Pads:
主にレイヤーサウンドで使い勝手の良い、ストリングス、シンセパッドの音色
無料でここまでやるか!と驚いたのは、サウンドコントロール部分。
ライブラリーごとにコントロールできるパラメーターが異なっています。
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Acoustic Pianos:
Tone、Str-Resonance、Duplex、Damper Noise
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Electric Pianos:
Tone、Tine、Damper Noise 専用エフェクト:Tremolo
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Keys:
Cutoff、Resonance、Attack、Release 専用エフェクト:St-Chorus
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Strings & Pads:
Cutoff、Resonance、Attack、Release 専用エフェクト:Flanger
Acoustic PianosのStr-Resonance(ダンパーオフ時の弦の共振の音量をコントロール)やAcoustic PianosとElectric PianosのDamper Noise(ダンパーが離れる時に発生するノイズ量をコントロール)はステージピアノやピアノ専用プラグインなどで目にするパラメーターですが、無料のソフトでここまで調整できるのには驚きました。さらにDuplex(弦共鳴の量を調整する、パラメーターを上げると主に高域の煌びやかさが増す)までコントロールできるあたりピアノ音色へのこだわりがかなり強いなと感じました。
サウンドについては以上になります。
次回はレイヤー・スプリットをするときに欠かせない「セッティング」についてご紹介します。
本記事執筆中の2022年3月17日にNUMA PLAYERのアップデート(ver 1.0.3)が公開されました。
バグフィックスや修正が行われていますので、お使いの方はアップデートしてみてください。
それでは。
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