打首獄門同好会さんをご存知ですか?
生活密着型ラウドロックバンドと謳い活動している彼らはディリゲントのライブ用耳栓THUNDER PLUGSをライブグッズとして取り入れてくれています!
そんなお付き合いから、今回のニューミニアルバム「やんごとなき世界」のツアー千秋楽で舞台演出としてVJをパワーアップさせたいとのことでGrandVJ 2 XTを導入してくださいました!!
チケットソールドアウトの熱気に包まれた新木場コーストで、ユニークな歌詞とマッチした世界観のVJでとても素晴らしい空間を演出されていました!
そのVJ演出がどのように成り立っていたのか、マネージャー兼VJ担当のサカムケさんと、パワポVJの祖?! VJナマハゲ(ビンビールズ)さんに現場からインタビューさせてもらいました、それではどうぞ〜〜〜〜!
デ (ディリゲント):今回のツアー千秋楽でVJ演出をパワーアップすることになったきっかけは何ですか?
左:VJナマハゲ(以下ナ)そうですね、僕は元々6年くらい前から打首のVJをパワーポイントで大きい会場だけでやっていたんですけど、二年くらい前から毎回やりたいということでマネージャーのサカムケちゃんに引き継いだんです。
右:VJサカムケ(以下サ)じつは私のVJの師匠です。
ナ)前回まではパワーポイントだけでやっていたんですけど大澤会長はかねてからガチVJをLIVEに使用して迫力をだしたいといっていて、この千秋楽のタイミングでやろうということになりました。パワポでやっていただけで僕はガチVJではないので、VJソフトについては詳しくない状態だったんですが、大澤会長と事務所に相談してGrandVJに決めました。
サ)ディリゲントさんとミミセンドリックス(Thunderplugs)を通してご縁があるなかでプロジェクションマッピングもできるVJソフトも取り扱ってるってきいた大澤会長から、こんなソフトあるならやりたいなって話が事務所に行きまして、一回GrandVJについてお話を伺ったら、打首がやりたいっていう演出がすべて出来そうだったので導入を決めました。
デ)GrandVJ2で便利だった機能はありますか?
ナ)あんまり最先端の機能は使ってないと思うんですが、ミックスモードだけでなくシンセモードがあるのが良かったです。打首のVJは歌詞をだすタイミングに非常にシビアなので、シンセモードをキーボードに全部マッピングして使えるのが良かったです。あとはバンクがたくさん作れてよかったです。20数曲ぶん、曲ごとにバンクを作って、曲毎に切り替えて使っていました。
デ)プロジェクションマッピングのできるVideomapperという機能は使いましたか?
ナ)今回僕はつかってないですね。メインスクリーンの両脇にも映像を流したり、全部で3つのプロジェクターを使ったんですけど今回の両脇の映像は別のシステムです。次は使ってみたいですね。
サ)本当はGrandVJだけで全部のことができるって聞いていたんですけどはじめての大きな舞台なので、今回は安全をとって別のプロジェクターから出すことにしました。
配線図大公開!
パワーポイントからでている歌詞のテキストを、RolandのHDビデオスイッチャーV-1HDにつないで、その中のクロマキー機能でぬいてGrandVJからでている映像と綺麗に合成しミックスしているとのこと。
V-1HDからの出力をBlackmagicdesign HDMI to SDI 4Kに通し、確認用のモニターとステージ上手に用意した確認用プロジェクター、そしてメインのプロジェクターに映像を送っていました。
ナ)使っているマシーンはMicrosoftのSurface Pro 3ですね。GrandVJはタブレット型のPCでも問題なくスムーズに動作していましたね。映像の再生速度を変えるのは少し負荷が強いみたいで、映像をしたい早さに変えて書き出して取り込んでました。エフェクトは問題なく使えますね。滅多に落ちたりしませんでした。
デ)歌詞のパワーポイントもすごく凝ってますが、どのようにして制作しているんですか?
サ)ステージでのVJを引き継いで2年になるんですけど、それからでた新曲のパワーポイントのデーターも全部、実はナマハゲさんが作っていました。(笑)私がすごい訳じゃないんです。
ナ)僕も昔からバンドをやっていて打首と知り合ったんですけどは普段の仕事でパワーポイントを結構使っていたんですね、大澤会長からライブで歌詞を出したいって相談されて、一番タイミングよくだすというところで、パワーポイントが一番適しているのかなとおもって、どこまで出来るかなってずっとチャレンジし続けているんです。
デ)すごいところまでいってますよね。
ナ)アニメーション機能はほぼほぼ全部使ったかな。笑 でもやっぱり限界があるんです、動画も一応埋め込みできるんですけど重くなるんでほとんどながせないんです。動画はグランドVJで流さないと今回のような感じにはならないですね。
デ)今回の千秋楽に向けてVJ制作期間はどのくらいでしたか?
ナ)一ヶ月半くらいかな
サ)頭の中にはずっとこんなんやりたいってのはあったんですけど、そんなに短かったんだ。ありがとうございます!
ナ)俺がんばったでしょ。笑 普通のVJ素材の他に、歯医者の絵も流さなきゃいけないっていうのがあったので、僕が歯医者にいって、普通に診察受けているところをGoproでとってくるっていう撮影とかもしていて、普通のVJとは違うアプローチがあったのかなと思います。VJの事知らないだけに。笑
ナ)打首のPVだったり、インターネット番組の素材を受けて大澤会長と相談しながら大体1ヶ月半くらいでまとめていく中で、以前のパワポも使うんですが黒バックだったんですよね、映像と綺麗に合成させるために、黒バックを変えたり、フォントを2つ重ねる縁取り加工をしていました、それが一番大変でしたね。それに最近パワポのVJはやっているみたいですね。
デ)それは打首のVJが元祖ですかね?
ナ)そうだね、元祖だね、あまり聞いた事ないもんね笑 アイドルの現場とかもあるだろうけど、クラブVJの人とか。
サ)元祖パワポVJだ(笑)
デ)打首獄門同好会さん世界観を演出する上でが大切にされていることはありますか?
ナ)がんばりすぎない。
サ)ゆるさ ですかね〜笑
ナ)そうそう〜打首の曲ってゆるさがポイントなのでゆるさを消さないように、派手すぎずメリハリをつける感じでやりました。
デ)昔から映像をつくったりはしてたんですか?
ナ)自分のバンド(ビンビールズ)のPVは作ってました。あとはインターネット番組もやっていたので、昔から一緒にイベントにでてた大澤会長が歌詞だしたいって思った時に、僕ならできるんじゃないかなって声かけてきたんですね。
デ)大澤会長は周りの人を巻き込む力がありますよね
ナ)そうですね、怖いです。いろんな人が巻き込まれて、、、その集大成が今日の千秋楽です。あ、GrandVJの機能についていえばjpgのようなただの画像素材でもエフェクトをつかえば動画素材みたいになってかなり使えるのが良かったです。あとはそのエフェクトの選択場所にプルダウンメニューをつくって欲しい。まだまだ全部の機能は使えてないと思うんですけど、、、。
デ)それでも導入してからたった1ヶ月強でこの大きな舞台にたったっていうストーリーがおもしろいですよね。初回でしかも一緒にステージにあがっているという。
ナ)あれは会長がステージ一緒にいた方がおもしろいんじゃないのってなって今回システム的にもそばにいた方がやりやすいねってなってステージにいました。それにVJサカムケもメインアクターのひとりなんで。
サ)今回新木場コースト/アゲハさんの本物のDJブースを貸していただいて、すごいテンションあがりました!笑
デ)ガチなモニターが並んでいて、コックピットみたいでしたね。VJソフトの代理店として、VJさんって映像の裏方で本人があまり目立たない点が、残念だなと常々思ってたんで今日の演出はすごく良かったです。
サ)私は正直今回GrandVJはあまり触ってないんですよ、ナマハゲさんにお願いしたので。千秋楽がやっと終わったのでこれから少しずつ勉強していきたいとおもっています!
キュートに踊りながら歌詞VJをあやつるサカムケさん、VJとして更におもしろい打首獄門同好会らしいVJを見せてくれることを期待してます!ありがとうございました!
なんと日本武道館公演が決まった打首獄門同好会さん!武道館にはどんな仕掛けがされるのか今から楽しみです!
■「目指せ武道館!!2017-2018 戦獄絵巻」特設ページ
https://www.ldandk.com/uchikubi/sengoku
特設ページで色々な企画が発表されるようです、これからも目が離せません!
打首獄門同好会HP:https://www.uchikubi.com/
VJナマハゲさん所属Bimbeers:Youtubeチャンネル