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【連載】FabFilterでグイグイ行きましょう!vol.2

FabFilter製品をじわじわと紹介して行きつつマニュアル代わりになるような解説をしようと始めた本連載。

初回はシンプル且つFabFilterサウンドの原点と言われるMicroを紹介しました。

Microはシンプルな機能で気軽に使いやすいオシャレフィルターですが、人によっては物足りないと感じるかも知れません。
そこで今回はもっとグイグイ行けるフィルター、Volcano 2を紹介します。

フィルターコントロールセクション

Volcano 2は最大4機のフィルターと豊富なモジュレーターを持った、積極的にサウンドメイクに使えるアナログライクなデジタルフィルターで、『What-you-use-is-what-you-see』というコンセプトの通り、必要な機能だけを表示することで見た目もシンプルに仕上がっています。

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各機能の解説を始める前に、ノブの操作方法やMIDIのラーニング方法、アンドゥ/リドゥやプリセット選択方法などはMicroと共通なので、前回の記事も合わせてご参照ください。

さて、それではさっそく各機能の説明を開始します。

Volcano 2はフィルターなので、まずはフィルター部分から。

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初めに使用するフィルターの数を決めます。

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画像では2つのフィルターが有効になっていて、増やす場合は+ボタンをクリックします。
それぞれの数字をクリックすることで対応するフィルターが表示されるので、詳細設定を行ないます。

使用できるのは最大で4機で、数字にMとついているのはミュートかと思いきやモジュレータが割り当てられているという表示です。

数字の上の輪ようなチェーンのようなマークは他のフィルターとリンクされているという表示で、他のフィルターと連動させる時に使用します。

フィルターの数を決めたら次はルーティング。

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通常のステレオ(モノラル)フィルターか、L/R(左右)、M/S(ミッド/サイド)を選択可能です。

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フィルターコントロールはオーソドックスな仕様で、FREQノブが2重になっていて中央がFREQ、外周がPANをコントロールします。

DELAYは0から50msまでのショートディレイで、フランジャーやフェイザーのような効果を狙ったりもできます。

STYLEはローパス、ハイパス、バンドパスの3種類にそれぞれのフィルタースロープが12dB/24dB/48dB。

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ローパス、ハイパス、バンドパスのみでバリエーションは少ないのかと思ってしまいますが、フィルターのキャラクターを11種類から選択可能で、大幅にサウンドが激変するのでバリエーションはビックリするほど豊富です。

フィルターコントロールの下に表示されているMODULATIONタブをクリックして、モジュレーターセクションの表示/非表示を切り替えることもできます。

モジュレーターセクション

モジュレーターセクションではXY Controller、XLFO、Envelope Generator、Envelope Follower、MIDI Sourceの5種類のモジュレーターを自由にアサインできます。

呼び出されているモジュレーターはモジュレーション・ソース・バーに表示され、追加はバーの+ボタンから行ないます。

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追加したモジュレーターで何を操作するかの設定は、各モジュレーターの左上のソースボタンをクリックホールドすると割当可能なノブがハイライトされるので、割り当てたいノブの上までドラッグ&ドロップするだけ。とても簡単です。

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割当を行なうとモジュレーター上部にレベル設定を行なうメーターが追加され、割当先の名称が表示されるのでどこに何を割り当てているかも一目瞭然です。

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ひとつのモジュレーターから複数のパラメータにアサインすることもできて、その場合はメーターも複数表示されます。

ソースボタン上の+ボタンからメーターを先に追加してプルダウンメニューから割当先を選択することもできるようになっていますが、ドラッグ&ドロップでの割当が圧倒的に簡単です。

1から4のフィルターのうち、表示されていないフィルターに割当を行なう場合は、1から4の選択ボタンの上に1度ドラッグすると表示が切り替わるので、予め表示しておく必要もありません。

割当を行なった後のノブは冒頭の『ミュートかと思いきやモジュレーションのM』が表示されるわけですね。

モジュレーターの割当はこちらの動画をご覧ください。

次回は各モジュレーターの詳細とその他ちょっとしたテクニックについて紹介します。

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