残暑厳しく…
日本中どこもかしこも暑いようですね。
先日涼しいはずの北海道道東が40度で同日の沖縄が32度っていう理解が難しい暑さもありましたけど、夏は機材が放出する熱との戦いにもなります。特に真空管を使用した機材は室温を上げてくれます。
プリプロで許される範囲であれば放出熱の少ないマイクプリを使うようにしています。
でもオーディオインターフェイスからの放熱が激しくて…暑くならないインターフェイスがあったら買おうかな。
前回までのFabFilter Tips
前回は、EQのスロープの変更、それも微調整できることで既存のEQとは違ったフィーリングが得られることを実感できたかと思います。
Pro-Q 4を知れば知るほどかゆいところに手が届く素晴らしいEQだなぁと思うのです。様々な面で細かく設定ができるということは使い手のイマジネーション次第で面白い音を作り出せるのではないでしょうか。また、より柔軟な音作りにも適していると言えると思います。
Pro-Q 4ばかりがFabFilterプロダクトじゃない!
Pro-Q 4ばかり取り上げてるとそれしか使えないのか?ネタは他にないのか?と思われてしまうかなぁと心配してしまいます。
もちろん過去にほとんどの製品と取り上げてきてはいるんですけどね。
FabFilter製品の良さって、統一され、視認性の良いインターフェイス、素直なカラーのサウンドなどが挙げられますが、何かには強烈なキャラクターを持っているものもあります。
ギターやベースにはSaturn 2
ギターやベースにはアンプシミュレーターを使うというのが一番多い手段だと思いますが、Saturn 2を使ってもなかなかいい雰囲気を出せますよ。特にDIを通して録ったベースやシンセベースをブリブリ鳴らすには合っていると思います。
まずはEQとコンプをかけただけの4リズムを聴いてみましょう。
次にSaturn 2をかけた音。
TONEスライダーの低域部分を上げただけあって低域の迫力が出ていますね。
サウンドのカラーもWarm Tubeを選択してます。このカラーって、ボーカルにも使えて、硬めの音で録れてしまった場合など、Saturn 2でチューブのカラーを加えると、ふくよかな雰囲気になって柔らかな音を演出することができます。1本のマイクでキャラを変えたい時などにも有効ですね。
アナライザー画面のポインターを移すと画面上部に+マークが出現します。
任意の場所でクリックするとそこから帯域を分けてそれぞれに別のセッティングを行うことができます。
ドライブのかかり具合、トーン、レベル、エフェクトのキャラクターなどが独立して設定可能です。こんな感じでざっくりと分けるのもいいですが、帯域を細かく分けて繊細なニュアンスを演出することも可能です。
次回はもう少しSaturn 2について深掘りしようかと思います。
お楽しみにっ!