Vol.3では、TERMINAL MIX 4とTERMINAL MIX 2に同梱されているDJソフトウェア「Serato DJ Intro」を使用したDJプレイの応用をお伝えしました。Vol.4ではTERMINAL MIX 4とBEATMIXに同梱されているDJソフトウェア「Virtual DJ LE」のセットアップとDJプレイの基本をわかりやすく解説します。
なお、この記事はReloop TERMINAL MIX 4、BEATMIXの使用を想定した内容となっています。それぞれのコントローラの技術仕様などは、各製品ページをご参照ください。
セットアップ:Virtual DJ LE
まずはじめに
Virtual DJ LEは、ハードウェアに付属のインストーラー・ディスクからソフトウェア/ドライバをインストールすることでご使用いただけますが、Virtual DJ.comでのアカウント作成を行うことで最新ソフトウェアの入手や、ユーザー・コミュニティ(英語)への参加ができるようになります。手順は特に難しいものではありませんが、ウェブサイトの表示が日本語表記に対応していない(2013年1月現在)ため、以下のリンク先で簡単に説明しています。
またMacintosh、Windows、各々の環境へのインストールやオーディオ設定の確認などについては、以下のリンク先をご参照ください。
DJプレイ基本編:Virtual DJ LE
実際にプレイする前に、使用するオーディオデータ(.wav、.aiff、mp3など)を用意してください。iTunesを利用して、DJプレイに使用する楽曲のプレイリストを作っておくと便利でしょう。
1. 最初に、各デッキのEQとGAINのノブを真ん中(12時方向)に整えます。ボリュームフェーダーは一番下にしておきます。
2. 使用するプレイリストを選択し、コントローラのTRAXエンコーダーを回して、楽曲データを選択します。
3.コントローラのLoadボタンを押すと、Virtual DJ LEのデッキ①(左)に楽曲データが読み込まれます。
※TERMINAL MIX 4 の場合は「1」を押します。
4. コントローラのPLAYボタンを押します。すると波形画面が動いて再生していることがわかります。
5. ボリュームフェーダーを一番上まで上げます。
Tips:音声出力がない場合
- MASTERノブがあがっているか?
- モニタースピーカーなどの電源が入っているか?
をご確認ください。
6. 次の楽曲を選択するにはTRAXエンコーダーを回して、目的の曲を探します。
7. プレイリストから目的の楽曲データが見つかったら、[2]ボタン(BEATMIXの場合は[B]ボタン)を押して、「デッキ②(右)」に楽曲データを読み込ませます。
8. 次の曲が始まるタイミングをモニタリングしながらジョグホイールを操作して探します。
Tips:モニタリングとは?
モニタリングとは、次にプレイする曲を予めヘッドフォンで確認する作業のことを言います。
モニタリングを行うにはヘッドフォンマークボタンを押して、PHONESノブで音量を調整します。
9. マスター音とモニター音のバランス調整はCUE MIXノブで行います。
- cueの方へノブをきると、モニター音のみ。
- mstの方へノブをきると、マスター音のみが聞こえるようになります。
- ノブを真ん中にすると、両方の音がヘッドフォンに聞こえます。
10. 次の曲を始めるタイミングを見つけたらPLAYボタンを押して再生をストップし、ジョグホイールで微調整してCUEボタンを押します。するとCUEポイントが作成されます。
Tips : CUEポイントとは?
CUEポイントとはその楽曲を始める場所であったり、きっかけとなる場所のことを言います。例えば、楽曲の冒頭がビートのない構成だった場合に、ビートが始まる場所をCUEポイントに設定することで、ミックスがしやすくなります。
CUEボタン
再生中にこのボタンを押すと、CUEポイントまで戻って一時停止します。
▶ Terminal Mix 4 / Mix 2
▶ BEATMIX
- CUEボタンを押したままにすると再生しつづけますが、離すと止まります。
- CUEボタンを押したままにしながらPLAYボタンを押すと、CUEボタンを離しても再生しつづけます。
CUPボタン
ボタンを押すと、設定されたCUEポイントから再生が始まります。
▶ Terminal Mix 4 / Mix 2
▶ BEATMIX
11. 読み込んだデータの楽曲にテンポ(BPM)を合わせるには、右デッキのSYNCボタンをクリックします。先にプレイしているデッキ①に追従する形で、テンポとビートが合います。
12. テンポが合っているかを、ヘッドフォンで確認します。
テンポとタイミングが合っているかどうかはVirtual DJ LEの画面で視覚的に確認することもできます。
Cue Mixノブを真ん中にすると、両方の音が聴こえるので確認に便利です。
13. クロスフェーダーを次のデッキへゆっくりと動かします。
以上で基本的なミックスは完了です。
次回はVirtual DJ LEを使用したDJプレイ応用編をまとめてみたいと思います。
投稿者:Web Master
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