(2015/06/03)
シンセサイザーのサウンドメイクは何はなくともまずオシレータです。
オシレータの個性がそのシンセサイザーの個性と言ってもいいかもしれない。
そういう意味でRAWは個性的なオシレータに偽りなしの強烈なサウンドを叩き出してくれます。
オシレータでサウンドの核を決めたら様々な機能を使って味付けをしていくことになりますが、特に分厚いサウンドを作る際に重宝する機能にユニゾンがあります。
ユニゾンは演奏したノートに同じサウンドを重ねて出すことでサウンドの厚みを出すことができる機能です。
Unisonでサウンドに厚みを加える
RAWのユニゾンはPLAY MODE内にあります。
操作はとても簡単で、UNISONメニューでモードを決めてDETUNE、STEREO、DELAYの量を決めるだけ!
選択できるモードはOffを除いて9種類です。
- 2〜6:1ノートにつき数字分のボイスを使用します
- 2Oct:1オクターブ下のノートを追加します
- 3Oct:1オクターブ下と1オクターブ上のノートを追加します
- 2SP:ユニゾン2にそれぞれオクターブ下を加えた4ボイスです
- 3SP:ユニゾン2にそれぞれオクターブ上と下を加えた6ボイスです
正確には2octと3octはユニゾンとは言わないような気もしますが、サウンドに厚みを与える繋がりということで。
ユニゾンにディレイを与えてポロロン
モードを決めたらそれぞれのノブでユニゾンの動作の仕方を変えます。
- DETUNE:ユニゾンで追加された各ボイス感のチューニングをデチューンしてサウンドに揺らぎを与えます。2octと3octを選択している場合は無効になります
- STEREO:ユニゾンで追加された各ボイスをステレオ配置し、左右の広がりを与えます
- DELAY:ユニゾンで追加されたボイスにディレイを掛け、発音タイミングをずらします
DELAYは数値を上げて行くとストラム(ギターやウクレレをポロロンするような)のように使用したり、完全にすべてのボイスを分離したりします。
アッサリとした使い方からエフェクティブな効果まで幅広い使用法があるのでいろいろ試してみてくださいね!
それぞれの機能が判る動画を作成しました。
ご覧下さい。
ノートあたりのボイス数を増やすとボリュームにも影響するので、適度に調整しつつサウンドメイクに活用してください。
それではまた次回!!