(2015/05/27)
前回RAWのシンプルなアルペジエイターについてお送りしました。
アルペジエイターはコードをアルペジオ化したり、単音に音階を与えてフレーズ化したり、リズムを与えたりしましたね。
使用する場面は選びますが、あると便利な場面も多い機能のひとつです。
今回はアルペジエイターと一緒に覚えておきたい、似ているような似ていないような機能を紹介したいと思います。
その名はGATER。
単調なフレーズをこねくりまわす
RAWの画面左下にはボタンで切り替えて使用するマルチスクリーンがありますが、この中のFX Aボタンをクリックすると、CHORUS & MOREとGATER(ゲーター)の2つのエフェクトが表示されます。
GATERはアルペジエイターからリズムを与える部分だけを抜き出したような機能で、正確にはサウンドが通るゲート(門)を開いたり閉じたりするものです。
なので、白玉弾きっぱなしでガシガシゲートを閉じて動きを出したりするという使い方が一般的でしょうか。
機能自体はシンプルなもので、以下のようになっています。
- LENGTH:1から16ステップの間で選択化
- SPEED:LENGTHで選択したステップのスピードを設定
- MODE:Mono/Polyを設定。
- POSITION:GATERをディレイの前に掛けるかリバーブの後に掛けるかを設定
- MIX:元のサウンドとGATER後のサウンドのミックスの割合
- SMOOTH:ゲートを閉じた時のスムース度。ADSRのRのようなもの
- SWING:スウィング(シャッフル)具合を調整
右側のレベルメーターのようなものがゲートで、上段がL、下段がR。
消灯しているステップはゲートが閉じているので音が出ない。
各ステップはSPEEDが1/1の時1/16ノートの長さで、SPEEDを1/2にすると1/32ノートの長さというように変化する。
実際にどのような効果があるのか使ってみた動画を作成しました。
いかがでしょうか。
操作もシンプルでできることもシンプルですが、以外と活躍する場のある機能なので、今まで使用していなかったという人も試しに使ってみてください。
それではまた次回!!
- 次回記事:
- ユニゾンで音に厚みを加えて揺らいでポロロン