アナクロ母さんの “インタビュー百人斬り” – vol.3 -【DJ YOSUKEさん】

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アナクロ母さんの

(2013/11/29)

こんにちは。「はぐれデジタル道」のWeb Yです。

今回は、DMC JAPAN 2013関東予選で第2位に輝いた “DJ YOSUKE“さんのお宅に突撃訪問!DJを始めるきっかけとなった中学生時代のお話から、大会前の練習法など、熱く語っていただきました。

いつも優しい笑顔で対応してくれるYOSUKEさんは、ひとたびターンテーブルの前に立つと、ガラリと顔つきが変わる、THE 勝負師!
カッコいいカッコいいと言いすぎて、若干引かれ気味なWeb Yですが…
個性溢れるインタビューとなりました。
どうぞお楽しみくださいませ。

1週間に1回ある授業で、常に新しいルーティンを作ってきて…..
結構スパルタだったんですw

Web Y:DMC JAPANに初めてエントリーしたのは、おいくつの時ですか?

DJ YOSUKE1

DJ YOSUKEさん(以下、DJ YOSUKE):2008年の22か23(歳)の時ですね。実際出たの遅かったんですけどね〜w

Web Y:ん? それって遅い方なんですか?

DJ YOSUKE:22、3(歳)でチャンピオンになっている人も結構いますからね。KENTAROさんは、20歳で世界チャンピオンですからね~。

Web Y:いざ出場する時は、「もう出てもOKだろう」と自分の中で見極めがあって、エントリーするものなんですか?

DJ YOSUKE:東京アナウンス学院のバトルDJコースを専攻してて。

Web Y:えぇっ!そういうのがあるんですね?!

DJ YOSUKE:そこに通ってて、大会とかを目指すようになって。そこで1年間授業を受けて、2年生になった時に「みんなで大会に出よう!」ということになって。同じ学校の奴が3人ぐらい出て、案の定ボロボロで。
恥かいた感じでしたね〜w
その年の関東でチャンピオンになったのは、BUNTAさんですね。
それで2位がTAKAKIくんですね。

Web Y:いや~、バトルDJを学べる学校があるのにはビックリしました。
講師の方はどういう方がいらっしゃるんですか?

DJ YOSUKE:AKさん、TAKADAさん、TA-SHIさんとかJIF-ROCKさんとか。あと、沖縄のIRIEさんとかですね。

Web Y:授業では、どういう練習をするんですか?

DJ YOSUKE:1週間に1回ある授業で、常に新しいルーティンを作ってきて、1週間過ぎても何も技術が向上していない状態で授業を受けたりすると、その日は一切何も教えてもらえない。 結構スパルタだったんですw
なので、必死こいて家で練習して、何でも良いから新しいネタを持って行って、見てもらいましたね。
それから、ターンテーブリズムでは、スクラッチよりもジャグリングが好きだったから、ジャグリングの技術ばっかり練習してましたね。

バンドで言うとドラムのように、後ろの方にいる方が、自分には合っているかなぁ…と。

Web Y:DJを始めたきっかけを教えてください。

DJ YOSUKE:最初は日本語ラップを聴いてたんですよ。中学生くらいかな?
普通にヒップホップを聞いてて、DJ KENSEIさんのジャパニーズ・ヒップホップの音源ばかり入ったミックス・テープ「ILL VIBES」を聞く機会があって。
ノンストップでずっと曲が続いていて、その中でスクラッチとか2枚使いとかやってて。そういうの初めて聞いたんすよね。

DJ YOSUKE:それで、「すごいじゃん~!こんなのあるの?」と、興味を持ち始めたのが、きっかけですかね。
それから、Zeebraと DJ KEN-BOの「BEATS TO THE RHYME」ってラジオ番組があって、毎回DJ KEN-BOがDJプレイをやってて、それでいずれは自分もDJをやりたいと思いましたね〜。

Web Y:そこから機材を買って?

DJ YOSUKE:それでターンテーブル買って、レコードもDJ KENSEIさんの影響で日本のヒップホップばっかり買ってましたね。2枚使いの練習とか、下手くそだったけど一生懸命やってました。

Web Y:歌う方には行かずに、DJの方に行ったんですね。
自分のDJに合わせて歌ったりしようとは思わなかったんですか?

DJ YOSUKE:うーん、やっぱりフロントマンには憧れますよね。と、思ったけど、歌詞みたいなものは何にも思いつかなくて。無理だな、と。
バンドで言うとドラムのように、後ろの方にいる方が、自分には合っているかなぁ…と。

DJ YOSUKE1

Web Y:機材を購入したのは、おいくつの頃ですか?

DJ YOSUKE:10代後半でしたね。

Web Y:初めての機材とは?

DJ YOSUKE:VESTAXのターンテーブルでしたね。ストレートアームのやつ。
で、クラブでやるようになってから、クラブに置いてあるのがどれもTechnicsのターンテーブルで、家でやってるのと勝手が違うので、今使ってるTechnicsのセットに変えましたね。

Web Y:そう考えると、クラブに置いてある機材って重要ですね!
弊社取り扱いの)RELOOPのターンテーブルも、もっとクラブに置かなくちゃだめですね〜w

DJ YOSUKE:そして、買い替わせるとw

Web Y:さらに前の、幼年期に初めて触れた音楽の事は覚えてますか?

DJ YOSUKE:小学校の時は、Mr.Children、大好きでしたよw
丁度音楽を聴き出した時期とMr.Childrenが流行った時期が同じだったんすよね〜。

Web Y:Mr.ChildrenからこのDEEPな世界に辿り着いたって言うのが、これまた素敵ですね〜w

DJ YOSUKE:そっから、ヒットチャートを聴くっていうのが逆にダセェーと思う時期ってあるじゃないですか?それで、インディーズの誰も知らないようなものが聞きたい。と思って、X JAPANを聴いてましたね。
僕が小学生の頃って、X JAPANを聴いてるのって、クラスに一人いるかいないかだったんですよ。みんなに「何これ?」って言われてましたねw

ひたすら、反復練です!

Web Y:練習は、一人でコツコツとやってるんですか?

DJ YOSUKE:そうですね。メインは一人で。たまに仲良い奴らとみんなで練習とかもありますけどね。自分で作ったネタを見てもらって、意見もらう的な。ちょっと前に威蔵さん家にみんなで集まってやったりしましたよ。

Web Y:一日何時間ぐらい練習するんですか?

DJ YOSUKE: まちまちですかね。全然やらない日もあれば、一日中やってる日もありますね。大会前は、すごくやります。
大会終わっちゃったら、あんまりやらなくなりますね。燃え尽き症候群…w

DJ YOSUKE3

WEB Y:とにかく触ってなんぼなんですか?
タイミングとか、どこでどうするとか。即興じゃないじゃないですか。

DJ YOSUKE: 自分なりのコツを掴んで練習すると、グイッと上達する速度も上がって行きますね。

WEB Y:コツ掴まないでやっていても、仕方ないんですね…何事も。

DJ YOSUKE: 手は動いているけど、頭で何にも考えていない練習だと、あんまり身にならないんじゃないんですかね。

WEB Y:大会前はひたすら同じルーティンを練習するんですか?

DJ YOSUKE: ですね。ひたすら、反復練です!

WEB Y:本戦に出てくるような他の出場者の情報などを集めたりはするんですか?

DJ YOSUKE: なんとなくはイメージしますけどね。
でも、出てくる人を気にするってよりは、自分が本番でいかにうまくできるかって方が。ま、他人は気にしないでw
あまり気にしすぎても、変なプレッシャーになっちゃいそうだし。
それよりは自分がバシッとできるように集中して練習した方が、本番でもやりやすいんじゃないですかね。

入りがそこですからね。「選曲」よりも「テクニック」ってのはありますね。

WEB Y:クラブDJとしてもイベントに出演されるんですよね?イベントによって趣向を変えたりするんですか?

DJ YOSUKE: クラブでプレーする時も、いつものようなルーティンをバリバリ交ぜたりしながらやっているので、踊らせるってのは難しいですね。
観て楽しんでくださいって感じですかね?パーティーロックとかって自分の中では難しいと思ってるんで。

WEB Y:選曲の部分でですか?

DJ YOSUKE:選曲も、ヒットチャートとか追っかけてる訳でもないし。ワァーっと自分から煽って盛り上げるような感じでもないんで。

WEB Y:そこはもう、DJへの入り方が違ったというところなんですかね。バトルがやりたくて、DJ道に入ったという…

DJ YOSUKE:そうですね。最初に影響を受けたKENSEIさんが技術的なテクニックをものすごく取り入れている方だったんで。入りがそこですからね。「選曲」よりも「テクニック」ってのはありますね。

アスリート型ターンテーブリスト…w

WEB Y:DMC JAPAN大会への出場も、もうここまで来ると「引き返せない感」ってありませんか?

DJ YOSUKE:そうですね。周りのイメージもついちゃったりしてますしねw

WEB Y:すごく失礼な話ですが、バトルDJってお金にならないじゃないですか?チャンピオンになったら、お仕事は増えますか?

DJ YOSUKE:多分、本人のやり方次第じゃないですか。チャンピオンという肩書きをうまく利用できる人なら食えていけると思いますけど、それで胡座かいてふんぞり返っていたら、多分無理でしょうね。

DJ YOSUKE

WEB Y:お金に関わらず、一心に立ち向かう。何年も何年も挑み続ける。
そう言った意味でも、DMC JAPANの挑戦者の方々って本当カッコいいなぁって思うんですよね。

DJ YOSUKE:アスリート型ターンテーブリスト…w

WEB Y:YOSUKEさんはプレーしている時、顔がガラリと変わりますよね。

DJ YOSUKE:マ、マジ顔になってますか?

WEB Y:そのマジ顔がカッコいいんですよ!来年のDMC JAPANも楽しみにしてます!ありがとうございました。

DJ YOSUKE:ありがとうございました。

今宵も、奥深いDJの世界に乾杯〜♪

<終わり>

MiCL

DJ YOSUKE
2008年からターンテーブリストを志し、DJバトルに出場。
翌年にはDMC Japan Finalistとなり、2012年7月に開催されたB.O.M.DJ BATTLEにて優勝。
ヒップホップを軸に、ブレイクビーツ、ダブステップ、ドラムンベース等の素材をあらゆるテクニックを駆使して再構築。
その洗礼されたビートジャグリングから繰り出される業はまさに技巧派。
現在ではCL RECORDSに所属し、ショーケース、クラブプレイをする傍ら、様々なアーティストとのセッションライヴも行い精力的に活動中。 Twitter

投稿者:Web Y

Web Y

営業事務・ロジ担当。
デジタルチックなもの全般に苦手意識あり。BEATMIXに出会い、DJの世界にも少しずつ興味を持ちはじめる。製品の在庫状況につきましてはお任せください!

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