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【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【55】

(2015/05/26)

BITWIG STUDIO 1.1.8アップデートが公開されましたね。
今回のアップデートでは特に追加機能はなく細かいバグフィックスといった内容でしたが、公開するからには意味があるものですので、アップデートをお忘れなく!

さて、今回は前回の予告ホームランの通り、アウトプットの設定についてお伝えしたいと思います。

いや、ホームランは打っていなかったです。

InputとOutputの設定の違い

複数のアウトプットを持つオーディオインターフェイスを使用する場合、前回お伝えしたインプットの設定と同じように、Options / Preferences / AUDIOタブを開いて表示されるAudio Outputから出力先を追加します。

Output設定画面"

単純なモノラル/ステレオアウトプットの追加方法は前回のインプットとまったく同じ操作なので今回は省きます。

インプットのメニューと比べて違うところといえば、Roleというプルダウンメニューと『Add Speakers』『Add Headphones』のボタンがあるところですね。

Role(ロール)とは役割、役柄というような意味で、ロールプレイングゲームのロールです。
なので、ロールプレイングゲームというのは役割を演じるゲームという意味ですね!

説明する場所を間違えました。

2つのボタンはほぼ同じ機能といっても良いのではないかと思いますが、これは追加するアウトプットの属性を決定するもので、追加した後で変更するのがRoleプルダウンメニュー、『Add Speakers』『Add Headphones』ボタンで属性を決定してトラックを追加する、というニュアンスです。

Roleにはスピーカー/ヘッドフォンの他に、Outputという属性もあります。

Roleプルダウンメニュー内

これはHardware FXなど、オーディオを外部に個別に出力する際に使用するアウトプットに設定しておいたりします。

複数モニター切り替え

必要ない人にはまったく必要ないかもしれないRoleの機能なのですが、必要な人にはかなり重宝する機能と直結しています。

画面右下に表示パネル選択アイコンが並んでいますが、1番右の矢印が組み合わさったアイコンをクリックするとStudio I/O Panelが表示されます。

Studio I/O Panel表示アイコン

スタジオ I/Oパネルとは、作成したアウトプットに応じて出力先を切り替えることができます。

例えば出力がステレオ3系統あるインターフェイスを使用していて、アウトプットの設定をそれぞれステレオに設定したとします。

するとI/Oパネルではこのように表示されます。

Studio I/O Panel

モニターセレクターという場所にスピーカーアイコンが3つできました。

この部分、前項のOutputはHardware FXなど、オーディオを外部に個別に出力する際に使用するアウトプットに設定しておくという部分とも関係しますが、Hardware FXなどにオーディオを出力するだけならOutputではなくSpeakerでもHeadphoneでも良いのです。

ただし、SpeakerとHeadphoneに設定したアウトプットはこのスタジオ I/Oパネルに表示されるので、モニター切替には使用しない出力先が羅列されることになってしまいます。

ですので、モニターにかかわらないオーディオ出力はOutputに設定しておくと良いというわけですね。

画像では1番上のStereo Outputが選択され、オレンジに点灯しています。
このスピーカーアイコンをクリックして切り替えることで、マスターアウトの出力先を切り替えることができます。

ミックスの際には複数のスピーカーやラジカセでモニタリングすることが多いですが、予めオーディオインターフェイスのアウトプットにスピーカーなどを接続しておけば、BITWIG STUDIOで出力先を簡単に切り替えることができるのですね。

Solo as Cueについては以前解説した記事があるのでそちらをご参照ください。

最下部のCue / Preview Outputを選択しておくと、Solo as Cueが有効になっている場合のCueミックスの出力先としてだけではなく、スピーカーから出力されている音とは別のアウトプットからブラウザでファイルを試聴できる(Cueモニター)ようになります。

ライブパフォーマンス時に外には出さずに試聴したい場合に便利な機能です。
ヘッドフォン出力が個別に割り当てられるインターフェイスを使用している場合には特に有効な機能ですね!

といったところで今回はこの辺で。
引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!

それではまた次回!!