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【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【46】

『サンプラー』というものをザックリ『サンプルを演奏できるもの』と捉えるとすると、BITWIG STUDIOには2種類のサンプラーが標準搭載されています。
1つはそのものズバリ、Instrumentsに含まれるSAMPLER。
SAMPLER
キーボードにサンプルを並べて演奏するタイプのオーソドックスなサンプラーです。
もう1つはContainersに含まれるDRUM MACHINE。
DRUM MACHINE
ちらはドラムやパーカッションなどのリズム音源に特化したサンプラーです。
2つのサンプラーがそれぞれInstrumentsとContainersに分かれて入っているのは何故かというと、DRUM MACHINEはリズムサンプラーでありつつコンテナデバイスだからです。
BITWIG STUDIOを知らない方には馴染みのないであろうコンテナデバイスですが、BITWIG STUDIOでは構造的に入れ物になっているものの総称をコンテナデバイスと呼び、DRUM MACHINEはこのコンテナデバイスにあたるというわけですね。

■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
DRUM MACHINEはとてもシンプルなデバイスです。
DRUM MACHINE
大きく分けて4つのブロックに分かれていて、画像赤枠のChain Scroll Areaで表示するエリアを選択し、C-2からG8の128個のチェインのうち、同時に表示可能な16個のチェイン(画像青枠)の+ボタンまたはドラッグ&ドロップでインストゥルメントやサンプルをロードします。
クリックして選択中のチェインのボリュームとパンは画像黄色部分のチャンネルストリップで調整し、画像緑枠部分でマスターエフェクトとマスターボリュームを操作します。
サラッと書いてみましたが、DRUM MACHINEはオーディオサンプルのみではなく、インストゥルメントもチェインにロードすることが出来るのです。
InstrumentsのE-KickやE-Snareなどをロードできるのはもちろん、VSTインストゥルメントもロードできるので、シンセでSE的な効果音を組み込んだりというようなことも簡単にできます。

えぇ。Containerですから!

一般的にこの手のマスが並んでいてそこに素材をロードする類いのものは、個々のマスをセルと呼ぶことが多いように思います。

ところがDRUM MACHINEの場合はチェインと呼びます。

BITWIG STUDIOでチェインというと、Containersの中にChainがありますね。

CHAIN

Chainについては本連載の42回目でLayerとの違いについて解説しましたが、平たく言うと複数のエフェクトを直列で繋いでマルチエフェクターを作るようなものでしたね。

DRUM MACHINEにはこのChainにノートナンバーを割り当てたものが128個並んでいると考えてください。

チェインにロード可能なインストゥルメントは常に1つですが、エフェクトやモジュレータ等は自由に組み合わせることができるので、サウンドメイクの幅が尋常じゃなく広いのです。

もちろんサウンドメイクのみではなくて、前々回取り上げたNote FXのArpeggiatorと組み合わせて、フレーズを演奏させたりというようなこともできます。

試しにこんなことをして遊んでみました。
いや、遊んでいたわけではないです。これも大事な仕事なのです。

いかがでしょうか。
スネアのサンプルにアルペジエイターを組み合わせたチェインをコピーして16分や32分64分などの連打にしたり幾つかのフレーズを作成しておいたりして組み合わせて遊んでいます。

これはほんの1例ですが、アイディア次第でかなり幅広い利用法が考えられるDRUM MACHINE。

操作も非常にシンプルなので、いろいろ試してみつつBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!

それではまた次回!!