(2015/02/17)
BITWIG STUDIO 1.1で追加されたコンテナデバイス(Containers)の中にChainというものがあります。
このデバイスにはCHAINという入れ物と、Gain、Mixのノブしかありません。
このデバイスが何に使うのか判らないという質問と、使い方は判るけどLayerとの違いが判らないという質問を受けたので、今回はこの辺りについての解説を行おうと思います。
■ 記事一覧/もくじ:BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!
Chainってなんぞ!?
Chainはチェーンまたはチェインと読みますが、主にエフェクトで使用します。
使用方法はとても簡単で、CHAINという枠の中に複数のエフェクトをロードしてひとつのエフェクトとして使用できるようにします。
『デバイスパネルの中に直接ロードすれば良いじゃないですか』という話しで、まったくもってその通りなのですが、エフェクトというのは接続する順番で効果がまったく異なるものというのがありますね。
なので、例えばフィルターの前にディストーションを掛けて歪ませて、フィルターの後にEQを通してサウンドを整えているという場合で、その他のエフェクトとの順番を変えたいというような場合に、元からChainとしてひとつのエフェクトにまとめておいた方が格段に楽になるというような利点があったりします。
良く使う組み合わせがあれば、プリセット化して登録しておけるのも便利ですし、実は何かと重宝するデバイスだったりもします。
ChainとLayerの違いは??
複数のエフェクトをひとつのデバイスにまとめるというと、FX Layerというのが初めからありますね。
このデバイスもChain同様、複数のエフェクトデバイスをロードしてまとめて管理できるという性質のものなので、2つの違いは確かに混乱してしまうかも知れません。
では何が違うのか?というと、それぞれの違いは信号の流れ方にあります。
判りやすく図解してみるとこういうことになります。
Chainはエフェクトを直列に繋いでいて、Layerは並列に繋いでいるということになります。
そのため、Chainはデバイスの中でエフェクトの順番を変更すると効果も変わるのに対して、Layerはエフェクト同士の順番を変更しても結果に影響しません。
動画も合わせてご参照ください。
いかがでしょうか。
FX同士の相互作用を狙う場合はChain、それぞれを独立させて掛ける場合はLayerでまとめると覚えておきつつ、BITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!