本連載9回目10回目で昔ながらの王道シンセをSugar Bytes流にアレンジしたユニークなシンセサイザー、その名もUNIQUEを紹介しました。
基本的な機能は記事と動画で紹介しましたが、エフェクトとマスターセクションについてのお問い合わせをいただいたので改めて記事にしておきたいと思います。
UNIQUEの詳細については以前の記事も合わせてご参照ください。
Sugar Bytes謹製ユニークなシンセサイザー、その名もUNIQUE。前編
Sugar Bytes謹製ユニークなシンセサイザー、その名もUNIQUE。後編
UNIQUEのエフェクトについて
まずは改めてUNIQUEのGUI。
中央にEFFECT IとEFFECT IIという場所があります。
上の画像では何もロードしていないのでブランクになっていますが、プルダウンメニューからエフェクトを選択するとこの場所に選択したエフェクトが表示されます。
使用できるエフェクトは全6種類です。
オーソドックスな種類とパラメータですので各ノブの詳細は割愛しますが、Dely、Reverb、Phaser、LoFi、Filter、Chorusが含まれています。
このうちDely、Reverb、Phaser、LoFiの4種類はEFFECT I/IIそれぞれで使用できますが、FilterとChorusは各エフェクト毎に固定されています。
FilterはEFFECT I、ChorusはEFFECT IIでのみ選択できるようになっています。
UNIQUEのエフェクトにはバイパスがありません。
この場合はMIXノブを0に設定するかNO EFFECTに戻す必要がありますが、別のエフェクトを選択した場合やNO EFFECTを選択した場合にもエフェクトの設定は引き継がれます。
ただし、プリセットを変更した場合はエフェクトの情報はプリセットの保存時の状態にリセットされます。
マスタービブラートとサブオシレータ
2つのエフェクトエリアの右にはMASTERセクションがあります。
6つのノブとレベルメーターがありますが、このノブのうちいくつかの機能がわからないという問い合わせを受けたので、全部まとめて解説します。
まず上段緑のノブはすべてビブラートに関する設定です。
ControllersのLFOとは関係なく、UNIQUEのインターナルLFOを使用します。
VIBRATO:ビブラートのかかり具合を調整
RATE:インターナルLFOのスピードを調整
FADE:VIBRATOとRATEの設定でビブラートを有効にしている場合に、ビブラートが掛かり始めるまでの時間を設定
下段はサブオシレータとマスターボリュームがあります。
SUB OSC:サブオシレータのボリュームを調整
OCT:サブオシレータのオクターブを調整。上下2オクターブの範囲で設定可能
MASTER:マスターボリューム。MIXとサブオシレータ後の最終的なボリューム
ControllersのLFOもそうですが、LFOにFADEが用意されているお陰でじわじわと効果がでてくるビブラートなどが簡単にできますし、簡単に表現の幅が広げられるのもUNIQUEの利点のひとつですね。
それでは今回はこの辺で。
また次回!