いよいよFabFilter Proシリーズの最後のひとつ、Pro-G解説後編です。
前回の予告通りEXPERTモードの解説をします。
Pro-GのEXPERTモードはステレオやM/S(ミッド/サイド)処理、サイドチェイン設定やDRY/WETの調整などが行なえます。
EXPERTモードの各機能
Pro-GのEXPERTモードは、リアルタイムディスプレイ下のEXPERTボタンをクリックして表示します。
EXPERTモードを表示している時のみ機能が有効になるので、各設定後にEXPERTモードを閉じるとEXPERTモードの機能はバイパスされます。
各機能は以下の通りです。
SIDE CHAIN
In/Ext:Inを選択した場合、EXPERTモードにはPro-Gをインサートしたトラックの信号が送られる。Extを選択した場合はPro-Gにサイドチェイン入力した信号が送信される。
※プラグインへのサイドチェイン入力方法についてはご使用のDAWソフトのマニュアルをご参照ください。
Filtering:左右の三角アイコンをドラッグしてサイドチェイン信号をフィルタリングできる。左右に振り切ってフィルタリングなし。
Audition:フィルタリング結果を試聴できる。
GAIN/MIX
Channel Modeの設定によってステレオまたはMid/Side処理を行う。
command(winの場合はcontrol)+クリックで初期値に戻る、alt+ドラッグでそれぞれのチャンネルをリンクして調整、shift+クリックで数値の微調整。
それぞれ中央のノブがゲイン、リング側がミックスを調整。
DRY/WET
Channel Modeの設定によってステレオまたはMid/Side処理を行う。
command(winの場合はcontrol)+クリックで初期値に戻る、alt+ドラッグでそれぞれのチャンネルのレベルノブをリンクして調整、shift+クリックで数値の微調整。
中央のノブがゲイン、リング側がPanまたはMid/Sideを調整。
Pro-GのEXPERTモードはシンプルで使いやすく、様々なアイディアを試せると思います。
サイドチェイン入力を行なっていない場合にも面白い効果が作れるのでグリグリといじってみてください。
Pro-Gに興味を持ってくれた方はデモ版もありますので是非試してみてくださいね。
それではまた!