BITWIG STUDIOでループなどのオーディオ素材を使用する場合、ブラウザやオーディションブラウザで試聴してからロードしますね。
従来のブラウザとオーディションブラウザではそれぞれ得意な部分が違うのでその都度使い分けたいところですが、ループ素材をロードする場合にはプロジェクトのBPMに合わせて試聴できる従来のブラウザが使いやすいと思います。
逆にオーディションブラウザではインストゥルメントを演奏して試聴しながらロードできる(一時的にロードしたような状態になる)ところがそれはもう便利だったりします。
今回は従来のブラウザで試聴後にロードした際のボリュームについての小話をお送りしたいと思います。
試聴後ロードするとボリュームが小さくなるのはなぜなのか!?
従来のブラウザの詳細はこの連載の26回目で解説しているので、試聴方法やプロジェクトのBPMに合わせて試聴する方法等については過去の記事をサラッと読んでいただくとしてですね、今回の本題は試聴したサンプルをロードした後のボリュームについてなのです。
たまに問い合わせもいただくのですが、サンプルをトラックにロードするとボリュームが小さくなったように感じるという人がいます。
これは、人間の耳の構造がうんぬんかんぬんで引き起こされる錯覚とかいうのではもちろんなくて、BITWIG STUDIOの基本設定によるところから生じる症状です。
ブラウザでサンプル試聴に関するメニューが並んでいる場所に、サンプル試聴時のボリュームがあります。
画像赤枠部分ですね。
上下にドラッグして試聴時のボリュームが調整できて、ダブルクリックすると0dBに戻ります。上下にドラッグして試聴時のボリュームが調整できて、ダブルクリックすると0dBに戻ります。
2回言ってやりましたわ。
ここで、BITWIG STUDIOで新規ソングを作成した時(テンプレートを作成/使用していないとして)のトラックを見てみます。
画像を加工して上下を詰めて並べていますが、テンプレートを使用しない場合、InstとAudioが1本ずつと、S1EffectとMasterトラックが作成されます。
フェーダーの位置が微妙に違いますね。
正確にはInstとAudioは-10dB、S1EffectとMasterは0dBになっています。
ブラウザでの試聴時に0dBだったボリュームがトラックにロードした時点でトラックのボリュームが-10dBに設定されているため、試聴時と比べて音が小さくなったと感じるというわけですね。
使用トラックが増えて複数の音が重なって行くとマスターに送られるレベルは上がって行くので、その辺りを配慮した初期数値なのではないかと思います。
この辺りは好みやジャンルによってもだいぶ考え方も変わると思いますので、初期設定を変更したい場合はOptions / Preferences / General / BehaviorのDefault track volumeで設定してください。
上下にドラッグするか、ダブルクリックして直接数値入力可能です。
といったところで、引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!
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