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【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【115】

前回はBITWIG STUDIO 2のリリース日の更新でしたが、記事を書いている時点で正式バージョンのダウンロードが開始されていなかったので、前回まで発売前リポートということで触りだけ新機能を紹介してきました。

今回からは正式バージョン2.0を使用して新機能の詳細解説を行おうと思います。

その前に、前回の最後にBITWIG STUDIO 1から2への無償アップデートに期限が設けられるかも知れないとお伝えしましたが、BITWIG社から正式に2016年12月10日以降にBITWIG STUDIO 1をご購入いただいた方で、2017年3月15日までに製品をご登録いただいた方のみBITWIG STUDIO 2への無償アップデートの対象になるとアナウンスされました。

既にBITWIG STUDIO 1をご購入いただいた方で、まだインストール/ご登録がお済みでない方はお忘れないようにご登録ください。

Modulation Systemの共通操作方法

BITWIG STUDIO 2には追加デバイスやブラッシュアップ、新機能も多々ありますが、発売前リポート1で触れたModulation Systemが最も話題になっている印象です。

BITWIG社ウェブサイトでも概要のみで詳細の説明がないようなので、今回から数回はModulation Systemの各モジュレータの詳細を紹介してみたいと思います。

まずは共通の内容から。
起動方法というか、使い方はデモバージョンと変わりなく、使用したいデバイスの左下のShow Modulatorsボタンをクリックします。

Show Modulator

するとデバイスの左端に+ボタンが表示されるのでクリックするとModulatorsのブラウザが開きます。

ブラウザ

モジュレータのカテゴリ毎にアイコンが付いているので機能のイメージが湧きやすいですね。
もちろんブラウザでカテゴリをクリックして選択したカテゴリのみのモジュレータを表示することもできます。

ブラウザ内左下の上下の三角ボタンでモジュレータを順送/逆送りして選択することもできますよ。

使用するモジュレータを選択したらエンターまたはOKボタンをクリックしてモジュレータをデバイスに追加します。

Modulator追加

モジュレータを追加する+ボタンの最初の3つを使用すると更に右に+ボタンが表示されるので、同じ手順で追加して3つ使用すると更に+ボタンが表示されるという仕組みです。

モジュレータを右クリックすると、各モジュレータに特化したメニューと、モジュレータすべてに共通メニューのActive、Cut、Copy、Paste、Dupl(デュプリケート)、Delateがあります。

ActiveはOn/Offでチェックしたモジュレータをバイパスすることができ、Duplは同段最右の空きスロットに複製されます。

モジュレータが選択されている状態では、トランスポートパネルなどが表示されている場所の一番右にMODULATORというボタンが表示されるので、このボタンをクリックして表示されるメニューからActivate/Deactivateを切り替えることもできます。

Activate/Deactivate Modulator

追加したモジュレータはドラッグして別のスロットに移動することもできます。

img_bitwig-m-c115_06.jpg

ドラッグ中は上下だけでなく右にも移動できるようになっていて、ドラッグ後に縦3段空いている列の+ボタンは消えます。

ドラッグ先にモジュレータがある場合は移動元のモジュレータと入れ替わる仕組みです。

ロードしたモジュレータの割り当て方法も、ベータバージョンの時から変更なしでBITWIG STUDIO 1のマクロの割り当てと同じです。

マクロの割り当ては以前の詳細解説記事をご参照ください。

【連載】BITWIG STUDIOで良い感じに音楽を作ろう!【28】
マクロを使って表現豊かに!

複数のデバイスに跨ったモジュレーションの適用時

Modulation Systemはデバイス毎に追加してコントロールすることができますが、ひとつのモジュレータから複数のデバイスにまたがってコントロールしたい場合があるかも知れません。

BITWIG STUDIO 2は様々な方法でデバイスをロードできますが、トラックにロードしたデバイスはすべてデバイスパネルに表示されます。

複数デバイス

上の画像はPOLYSYNTHとRESONATORBANKがロードされていますが、例えばひとつのノブでPOLYSYNTHのフィルターのカットオフとRESONATORBANKのカットオフを同時にコントロールしたいというような場合、POLYSYNTHのモジュレータからMacroを追加して、設定を行いますが、上の画像の状態ではPOLYSYNTHのノブやボタンのみしか設定を行うことができません。

POLYSYNTHの場合はPOLYSYNTH内にエフェクトをロードする場所があるので、そこにエフェクト(上の例ではRESONATORBANK)をドラッグ&ドロップで追加してあげる必要があります。

デバイスチェイン

デバイス内のFXスロットに起動したデバイスは青い枠で表示され、同一デバイスチェーンに含まれることになるので、モジュレーションも複数デバイスにまたがって設定することができます。

ドラッグドロップ以外にもデバイスのFXスロットをクリックして表示される青い+ボタンをクリックして表示されるブラウザからロードすることもできます。

BITWIG STUDIO 2付属以外の3rdパーティ製プラグインの場合はFXスロットが表示されないので、デバイスの右上の矢印をクリックします。

3rdパーティ製プラグインのデバイスチェイン

するとやはり青い+ボタンが表示されるので、クリックして表示されるブラウザからロードしたデバイスについては、複数デバイスに跨がってモジュレーションを設定することができます。

といったところで、今回はここまで。

次回は各モジュレータの詳細と使用例などを紹介したいと思いつつ、BITWIG STUDIO 2で良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!

BITWIG STUDIO 2

音楽制作とパフォーマンス