BITWIG STUDIOでMIDIコントローラやキーボードショートカットを扱う方法は何種類かあります。
初期のバージョンからアップデートを繰り返すうちに機能が追加されて、どんどん便利になっていくのは頼もしいのですが、少し混乱してしまう面もあるといえばあります。
今回は、これまでに何度か書いてきたショートカットに関係する内容の補足と、作成したショートカットのうち、不要なものを削除する方法がわからないというお問い合わせをいただいたので、合わせてお送りします。
作成したショートカットを削除、または移動する方法
初めにこれまでのコントローラとショートカットの関連記事のリンクから。
対応コントローラスクリプトと汎用MIDIコントローラについて
Preferences / Short cutの操作方法など
これらの記事のうち、まずPreferences / Short cutで作成したファイルについて。
キーボードやMIDIコントローラのマッピングを行った場合、SAVEボタンが表示され、テキストフィールドが有効になります。
判りやすい名称に書き換えてSAVEボタンをクリックすると、ファイル化されて選択した状態になります。
同じコントローラの別バージョンや、他のコントローラでも作成した場合は、プルダウンメニューをクリックすると一覧から選択できるようになります。
と、ここまではとても簡単で、SAVEボタンをクリックしてファイル化された後はプルダウンメニューを選択するだけなのでロードボタンというのもなくシンプルな構造です。
が、作成したけどやっぱり使わないというショートカットや、もう使用していないMIDIコントローラのファイルはどこから消したら良いんですか、と。
確かに、簡単に作成できるものの、削除するコマンドは見当たらないです。
コンピュータ内の目ぼしいディレクトリを探してみたところ、MIDIコントローラとコンピュータのキーボードショートカットが別々に、以下のディレクトリにファイル化されているのを見つけました。
– Mac
ユーザ / (ユーザネーム) / ライブラリ / Application Support / Bigwig / Bigwig Studio / controller-shortcuts
ユーザ / (ユーザネーム) / ライブラリ / Application Support / Bigwig / Bigwig Studio / keyboard-shortcuts
※(ユーザネーム)内のライブラリはデフォルトで表示されません。Finderの移動メニューをクリック/表示した状態でoptionキーを押している間だけ表示されるライブラリをクリックして表示してください。
– Win
ユーザー / (ユーザーネーム) / AppData / Local / Bitwig Studio / controller-shortcuts
ユーザー / (ユーザーネーム) / AppData / Local / Bitwig Studio / keyboard-shortcuts
※AppData以降は隠しフォルダです。表示されていない場合はフォルダの表示設定を変更してお試しください。
Mac/Win共に、作成したマッピングファイルは上記ディレクトリに追加されていくので、不要なものはBITWIG STUDIOを終了した状態でファイルを直接削除しておくと、次回起動時にプルダウンメニューの中から消えているという仕組みですね。
また、仮にコンピュータAで作成したコントローラショートカットをコンピュータBでも使用したいというような場合は、controller-shortcutsまたはkeyboard-shortcutsフォルダ内に作成される(名称).bwcontrollermapまたは(名称).bwkeymapファイルをコンピュータAからBの同じフォルダ内に移動してあげると、次回起動時はShortcutメニュー内のChoose mappingsプルダウンメニューに表示され、選択できるようになります。
Mappings Browserのマッピングはプロジェクト依存
Mappings Browserでのコントローラ/キーボードのマッピングはとても簡単便利ですが、ここでの割り当てはファイル化することができません。
なので、あるプロジェクトでマッピングを行ってプロジェクトを保存した場合でも、新規プロジェクトを開いた場合には反映されません。
新規プロジェクトの作成時にMappings Browserで行ったマッピングを適用させたい場合は、マッピングを行ったプロジェクトをテンプレート化して新規プロジェクトの作成時に使用するよう設定しましょう。
テンプレートの詳細は以下のリンク先で詳しく解説しています。
ご参照ください。
といったところで、引き続きBITWIG STUDIOで良い感じに音楽制作を楽しんでください!
それではまた次回!!