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【コラム】耳を十分に休ませましょう

みなさま、はじめまして。本ブログお初となります、nishizawaと申します。
これまでスマートフォン用ゲームのサウンド制作・スタジオワークなどに勤しみ、ご縁があってディリゲントの一員となりました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

みなさまは「サウンドクリエイター」という職業をご存知でしょうか。映像作品やゲーム、Webサイト、イベントなどなど、媒体や使用場面・目的などに応じて、音楽や効果音を制作するお仕事です。
企業のサウンド制作部署に所属している場合、一日のうち多くの時間は、ヘッドフォンを使って制作業務を行います。
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日常的に音を聴いて作業をするわけですが、体調の良し悪しが音の聞こえ方に大きく影響してしまう事もあります。

長時間に渡って耳を酷使する事を考えると、
耳の至近距離から音が鳴るヘッドフォンよりも、適切な場所にスピーカーを設置して音を聴く方が、体への負担も少ないことでしょう。耳や頭を押さえ付けたり、頭が痛くなる事もありません。

しかしながら、実際には…
・ 同じ部屋で複数人が別の作業をしている。
・ サウンド制作とは別の部署が隣接していて迷惑をかけてしまう。
…等々、作業中の再生音をスピーカーから鳴らす事が出来ない環境におかれる場合が殆どです。
やはり、必然的にヘッドフォンで音を聴く事になります。
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ある程度の音量で音を聴くとしても、一人の部屋ではありませんし、周りの話し声によって音を聞き逃す事もあります。一度気が散って何もかもが気になり出すと、何が原因かは最早(もはや)関係無くなっている事でしょう(苦笑)。
ヘッドフォンをしていれば他の音が聞こえないと思われるのかも知れませんが、実際にはヘッドフォンを着用する事で、かえって周りの音を集音してしまう場合さえあります(一般的に「イヤフォン」と呼ばれているインナーイヤー型のヘッドフォンであれば、少し状況が違うかも知れません)。

周囲の環境音・騒音、スピーカーやヘッドフォンからの音楽等、リスニング方法に関わらず、耳は常に機能し続けています。
心身の健康を保つためにも、耳を休ませる事・守る事を意識する機会を持ちたいものです。
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— 以下、余談的なあとがき —
携帯電話やヘッドフォンを使いながらの運転が大変な問題になっていますが、これは、音に気をとられる事で他への注意が削がれがちになる、という事でもあるかと思います。

実は、サウンド制作業務の現場においても同様の事が起こり得て、時には他部署とのコミュニケーションについて誤解が生じる場合もあります。
こういった誤解は、相互理解に努める事により緩和される…と信じたいですが、とかくサウンドクリエイターは、常に大変な誤解や「耳の健康」を損なう危険と隣り合わせです。
企業の内勤でサウンドクリエイター職に就くなどして、同じ経験をなさっている方々もおられる事でしょう。ご心中、お察し申し上げます。。

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