2016年9月、ディリゲントでは新たに2nd Sense Audio社製品の取扱いを開始しました。
その第一弾はダイナミック・ウェーブシェイピング・シンセサイザー WIGGLE(ウィグル)!
Wiggleとは小刻みにくねくね動かすという意味なのだそうで、そのネーミングの由来は下の動画を見てもらうと一目瞭然だと思います。
このまったく新しく個性的なシンセサイザーの紹介を兼ねた解説を、今回から連載でお送りしたいと思います。
インターフェイス概要
WIGGLEはこのような見た目のソフトウェアです。
上部左右に分かれてOP1からOP4のサウンドジェネレータがあり、それぞれは4色に色分けされています。
OPに挟まれた中央にはSYNTH、SEQUENCER、UTILITYのページ切り替えとプリセット選択やセーブ/ロードメニューがあります。
すぐ下にはFM MATRIXとOP MIX。これはOPが4色に色分けされているのがとても分かりやすいですが、20個のノブのうち一番右の一列が各OPのボリュームですぐ右のSボタンはOPのソロ。
FM MATRIXのノブは色を見ると判断しやすいと思いますが、他のOPでのFM変調量を調整します。
更に下にはMORPH PADセクション。
ここでは最大4つのスナップショットを作成してそれぞれのサウンド間をモーフィングし、そのモーフィングをオートメーションしたりします。
下には2つのフィルター、6種類のエフェクト、マスターコントロール、モジュレーションセクションがあります。
切り替えて表示するページは、シーケンサー/シーケンスモジュレーションと…
ユーティリティがあります。
まずはプリセットでWIGGLE体験!
ページ切り替えのSYNTHボタンのすぐ下にあるPRESET BROWSERは、左右の三角マークを押すとプリセットを順送り/逆送り、それ以外の中央部をクリックするとプリセットブラウザが開きます。
タイプやタグ、プリセットの製作者での絞り込みと、テキストサーチの他に、プリセットのNOTES最下段の良いね、良くないね、フェイバリットのボタンを押しておくことで独自の絞り込みが可能です。
Show favoritesを選択すると星マークをクリックしたプリセットのみ、Show likesを選択すると良いねをクリックしたプリセットのみ、Hide dislikesを選択すると良くないねをクリックしたプリセット以外が表示されます。
変調変調また変調。
プリセットを選択したらそれぞれのOPのボリュームバランスやFM変調量をいじってみましょう。
中央にノブがたくさん並んでいるうちの一番右の一列が4つのOPのボリュームです。
対応するOPと同じ色をしているので分かりやすいですね。
その右のSボタンをクリックすると、そのOPをソロにします。
それ以外の16のノブはFM Matrix。
これらもノブの色に注目しましょう。
まず段は上からOP1、OP2、OP3、OP4。列は左からOP1、OP2、OP3、OP4です。
1段目のノブがすべて左に振り切っている場合はFM変調なし、1列目のノブを上げるとOP1でOP1をモジュレーション(FMフィードバック)、2列目のノブを上げるとOP2でOP1をモジュレーション、3列目ならOP3で、4列目を上げるとOP4でOP1をモジュレーションすることになります。
FM Matrixを使用してFM合成を行う場合、モジュレータとして使用するOPはOP MIXのボリュームノブの状態に関係なくモジュレータとして使用されます。
さて、次回はくねくね動く真骨頂、サウンドジェネレータOPの詳細を解説します。
様々なシンセを使ってきたエキスパートな人にも、きっと新鮮な操作とサウンドが楽しめることうけあいのWIGGLEは2週間一切制限なしで使用できるデモバージョンの用意があります。
WIGGLE製品ページからダウンロード/インストールして試してみてください。
シンセサイザーに詳しければ詳しいほど、ウェーブフォームのWiggleっぷりやモジュレータの使い勝手の良さにビックリするのではないでしょうか。
それではまた次回。
続きます!