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Bitwig Studio 6.1 を発表

2026年8月26日、BITWIG社は、Bitwig Studio 6.1正式版を公開いたしました。


入手方法

Bitwig StudioBitwig Studio ProducerBitwig Studio Essentialsのライセンスをお持ちで、有効なアップグレードプランがある方は、ユーザープロファイル内にver.6.1インストーラーが表示されます。このアップグレードは2026年6月18日時点で有効なアップグレードプランを持つすべてのユーザーに無償提供されます。

※ サンプラーの新しい「Spectral」および「Fragments」再生モードは、Bitwig Studioのフルバージョンでのみご利用いただけます。


Bitwig Studio 6.1
Samplerの機能刷新

Bitwig Studio 6.1では、Samplerデバイスの大規模アップデートが提供されています。

本バージョンでは、高度な機能を備えたスライシング機能、タイムストレッチ処理を行う「Spectral」とグラニュラー再生を行う「Fragments」の2つの新再生モード、ハードウェア・エミュレーションを含む既存モードの機能強化が実施されています。さらに、自動テンポ/ピッチ検出、マルチサンプル編集の改善、新設のBellフィルター、再生ヘッド表示の刷新など、デバイス全体に渡る多数の機能拡張が含まれます。

この更新により、あらゆるオーディオに対する調整や演奏が可能になります。ループスライスによるレイヤー構築、スライス単位のモジュレーション設定、プロジェクトのキーに合わせたハーモニクス調整、演奏ノートへの自動ピッチ適応、パルス幅モジュレーションやグレインの形成といった処理に対応します。

先進のスライシング機能

Samplerの全再生モードでスライシングが使用可能になりました。「Sliced」アイコンをクリックすることでサンプルがスライス化され、MIDIコントローラーやピアノロールからトリガーできます。ArrangerやLauncherのクリップを直接Samplerへ読み込んでスライス化することも可能です。

スライスはビート分割のほか、オンセットの自動検出、手動設定、ピッチ別設定によって作成・調整・削除を行えます。

分割されたスライスは、ノート入力以外に「Select」コントロール(ノブ、オートメーション、モジュレーション)やノートベロシティによるトリガーに対応します。動的ピッチ解析(dynamic pitch analysis)を有効にすると、各スライスが演奏ノートのピッチに追従します。

スライスごとのループ設定によるテクスチャー生成や、スライスごとのモジュレーションにより、デバイス内の各パラメーターをスライス単位で制御できます。

高度なピッチ解析

手動でのルートキー設定に加え、動的ピッチ解析機能を搭載しています。オーブアイコンをクリックして解析を実行することで、サンプル全体が演奏ノートのピッチに動的同期します。

ピッチ解析は全再生モード、スライシング、マルチサンプルモードで動作します。Repitchモードでは、指定したノートに合わせてサンプルの再生速度が動的に加減速します。また、再生ヘッドのフリーズおよび位置のモジュレーションが可能です。

強力なタイムストレッチ機能

ピッチを維持したまま再生速度を変更する、リアルタイム処理に最適化されたタイムストレッチ・アルゴリズムを搭載しています。「Spectral」再生モードは、再生速度にかかわらずノイズの少ないタイムストレッチ処理を実行します。

「Preserve Onsets」機能を有効にすると、アタック(トランジェント)周辺のストレッチ処理を自動調整して元の打撃感を保持します。また、サンプルのテンポ自動検出およびプロジェクトBPMへの自動同期・追従に対応します。

Spectralモードでは音響処理も可能であり、フォルマント処理、ハーモニクス変形(Bend)、プロジェクトのキー(調)に対するハーモニクスの量子化機能を備えています。

表現力豊かなグラニュラー・エンジン

新再生モード「Fragments」は、高度なグラニュラー再生を提供します。1ボイスあたり最大256個の独立したグレインを生成し、それぞれに再生レート、方向、位置、サイズを個別に設定できます。

超低速再生によるオシレーター化のほか、ランダムなモーション(Motion)付与や、グレインの再生方向を分散させたテクスチャー作成が可能です。グレインエンベロープの形状調整、プロジェクトテンポへの同期、最大16回までのグレインリピート設定に対応します。

ハードウェア・エミュレーション

Repitchモードに2種類の質感を与えるキャラクターが追加されました。「Analog」はアナログ機器の飽和感やテープ特性を再現し、「Digital」は90年代サンプラーの音質再現や加工を行います。ポリフォニック処理に対応しているため、ボイスごとに異なる処理を適用可能です。

音色の探求

Cyclesモードには、サンプルのパルス幅調整、フェズ・モジュレーション、奇数/偶数次ハーモニクスのバランス調整を行う3つの新キャラクターが追加されました。フリーズ機能によるオシレーター化や、2つのCyclesエンジンをクロスフェードさせるDuophonicオプションも搭載しています。

マルチサンプリング、The Grid、その他の機能

再生ヘッド表示の改善、オンセットへのスナップ編集、新しいループ挙動、ボイスごとのトーン調整を行うBellフィルターが追加されました。

マルチサンプル機能も強化され、複数サンプルのドラッグによるラウンドロビン作成や、モディファイアキーを使用した自動チューニング付きレイヤー作成が可能です。ゾーンのミュート/ソロ、Histogramによる複数ゾーンの一括編集、各種入力による音色切替(Live Select Updating)をサポートします。

ピッチ検出アルゴリズムは新規追加の「Tuner」デバイス(通常デバイスおよびThe Grid用)にも採用されています。The Grid版Samplerでは、信号入力によるグレイントリガー(Fragmentsモード)や、解析データ(オンセット、ピッチ、振幅)のモジュール出力が可能です。

スタートアップ用プリセット

「Essentials」サウンドパッケージに、スライシング、タイムストレッチ、グラニュラー処理、Poly Grid用パッチなどのプリセットが追加されました。アプリ内からパッケージを更新し、ブラウザーで「6.1」と検索して使用できます。