Amber i2 クイックスタートガイド
イントロダクション
このたびは、Amber i2をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
本製品は、使いやすさと高音質を両立した24 bit / 192 kHz対応、PC/Mac対応のプロフェッショナル仕様2イン/2アウトUSB-Cオーディオインターフェースです。
同クラス製品にはない革新的な機能を搭載していますので、初めてご使用になる前に本クイックスタートガイドを必ずご確認ください。
接続方法と初期設定
接続
付属のUSBケーブルを使って、PCまたはMacに接続します(コンピューターの「Type A」または「Type C」ポートに対応したケーブルを同梱しています)。iPhoneやiPadと接続する場合は、機種に応じた変換アダプターが必要になることがあります。
電源オン
Amber i2背面の電源スイッチをオンにすると、ディスプレイに「i2」ロゴが表示され、起動します。
モニター出力の接続
フロントのヘッドホン端子または背面のTRS出力からモニター環境に接続します。出力先が未接続の場合、音は再生されません。
ドライバー/コントロールパネルのインストール
- Windows:ASIO対応ドライバーを公式サイトからダウンロードしてください(コントロールパネルアプリを含みます)。
- Mac:ドライバーは不要で即使用可能ですが、より高度な設定を行うには公式サイトより専用コントロールパネルのインストールを推奨します。
- iOS(iPhone/iPad):接続するだけで多くのアプリに自動認識されます。
録音と再生
音声出力の確認
Amber i2が正常に動作しているかを確認するために、まず音楽を再生してヘッドホンやモニタースピーカーから出力されるかチェックします(音量の上げ過ぎにご注意ください)。
録音準備
録音を始めるには、お使いのDAWや録音ソフト(Bitwig Studio 8-TrackやWaveLab LEなど)の設定メニューでAmber i2を「録音・再生デバイス」として選択します。詳しい手順は各ソフトウェアのマニュアルをご参照ください。
入力ゲインの調整
マイクやギターを接続する場合、フロントパネルのGAINノブを徐々に上げながら、ディスプレイやソフトウェア上のレベルメーターを確認してください。
- オレンジ色:最適な音量
- 赤色:音が割れているのでゲインを下げる必要あり
※ ラインレベルのオーディオ機器(シンセなど)を接続する場合、ゲイン調整は基本的に不要です。
接続端子と機能
- 入力1/2用GAINノブ:マイクやギターなどの入力信号の音量を調整します。録音前の基本的なレベル設定に使用します。
- SELECTエンコーダー:ディスプレイ上のメニューを操作する選択用ダイヤルです。ダイレクトモニタリングなどの各種設定変更時に使用します。
- MIXエンコーダー:入力信号(IN)と出力信号(DAW)とのバランスを調整し、モニター環境を構築します。
- MASTERエンコーダー:メイン出力の音量を調整します。押し込むことでミュート/ミュート解除が可能です。また、LCDメニュー操作中は決定(ENTER)ボタンとしても機能します。
- ヘッドホン出力ボリューム:ヘッドホン専用の音量を調整します。メイン出力とは独立して制御されます。
- 入力ソース切替スイッチ:MIC(ファンタム電源オン/オフ)、LINE、Hi-Z の各入力モードを切り替えます。接続されている端子のみが選択可能です。
- MONITORINGボタン:ディスプレイを通じて、ダイレクトモニタリングのオン/オフや詳細設定を行います。
- 電源スイッチ:本体の電源オン/オフを切り替えます。
- 5V DC USB-C端子:モバイル環境やスタンドアローンでの使用時、またはコンピューターからの給電が不十分な場合に、外部電源からの給電を可能にします。
- セキュリティロック・スロット:盗難防止のロックワイヤーなどを取り付け可能です。
ディスプレイと機能
Amber i2 のディスプレイは、視認性の高いカラー表示により、リアルタイムで信号状態を把握できます。
- レベルメーター
- 左側:入力信号レベル(CH1/2)
- 右側:DAWからの出力信号レベル(CH1/2)
各チャンネルにはカラーメーターが表示され、以下の色で信号状態を示します。
- 緑:信号が入力されている状態
- オレンジ:最適なレベル
- 赤:音量が大きすぎてクリッピングの恐れあり
- マスターボリューム表示
出力信号CH1/2のレベルメーター上に表示される水平ラインにより、マスターボリュームの現在値が確認できます。ボリュームの調整に応じてラインが上下に移動します。
- 入力ソース表示
入力信号CH1/2の下段に、現在の入力ソース(MIC/Hi-Z/LINE)が表示されます。
- MICにファンタム電源(48V)が有効な場合:赤枠で強調表示
- Hi-Z/Line も明確に区別され、接続状況が一目で把握できます
- MIDIポート表示
入力信号CH3/4の下段に、MIDIポート1/2のアクティビティが数字で表示され、点滅状態で入出力を示します。
- 緑の点滅数字:入力信号あり(MIDI IN)
- 赤の点滅数字:出力信号あり(MIDI OUT)
Amber i2のMIDIポートは自動で入出力を認識し、MIDIキーボードや外部音源など、任意の機器と柔軟に接続可能です。
- モニタリングとミックス設定表示
以下の操作により、ディスプレイはAdvanced Direct Monitoringモードに切り替わります。
- SELECTエンコーダー
- MONITORINGボタン
このモードでは、左右チャンネルごとのモニターレベルを個別に調整できます。
- MIXエンコーダー操作時の表示
MIXエンコーダーで入力信号(IN)と出力信号(DAW)のバランスを調整すると、ディスプレイに専用のミックスバランス画面が表示されます。視覚的に確認しながら、理想的なモニターバランスを構築できます。
Advanced Direct Monitoring
Advanced Direct Monitoring は、各入力のダイレクトモニター音量をリアルタイムに視認・調整できる、Amber i2独自のモニタリング機能です。
マイク、ギター、シンセなど、各入力チャンネルの返し(スピーカー/ヘッドホン)を個別に調整可能で、外部ソフトウェアを使わず、本体操作のみで設定が完結します。
基本操作手順:
- SELECTエンコーダー:調整したいチャンネルを選択
- MASTERエンコーダー:音量を調整
- ミュート/ミュート解除ボタン(MASTERエンコーダー):設定を確定
また、SELECTエンコーダーを操作してCH1/CH2をリンクすれば、ステレオ信号としてまとめて操作可能です。Resetでいつでも設定を初期状態に戻せます。
モニタリングミックス
MIXエンコーダーを操作すると、ディスプレイに専用のモニタリングミックス画面が表示され、入力信号(IN)と出力信号(DAW)のバランスを視覚的に確認しながら調整できます。
- 出力信号(DAW)だけを聴きたいとき:MIXエンコーダーを最大まで右に回す
- 入力音(IN)だけを聴きたいとき:MIXエンコーダーを最大まで左に回す
- 両方をバランスよく聴きたいとき:INとDAWのバーが同じ高さになる位置に調整
シンプルなワンノブ操作で、スタジオ制作からライブ録音まで幅広いシーンに対応する理想的なモニターバランスを素早く設定できます。
製品サポート
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- 商標:ESI、Amber、Amber i2はESI Audiotechnik GmbHの商標です。WindowsはMicrosoft Corporationの商標です。その他の製品名およびブランド名は、各社の商標または登録商標です。
- 免責事項:すべての機能および仕様は予告なく変更されることがあります。本書の一部は継続的に更新されています。最新の更新情報については、弊社ウェブサイトを随時ご確認ください。
- メーカー情報:ESI Audiotechnik GmbH, Mollenbachstr.14, D-71229 Leonberg, Germany.