宅録ギタリストのための使える「ギア」

宅録ギタリストのための使える「ギア」

UGM192 + BIAS FX 2編 vol.2

ただいま開催中の「BIAS FX 2プレゼントキャンペーン」に合わせて、UGM192でBIAS FX 2を活用しまくるためのヒントをいくつかご紹介します。

前回はBIAS FX 2を使って、「使える」ギターの音作りをしました。今回から、音作りを深掘りして「さらに使える」音を作ってみましょう。

音作り:Absolutely CleanかAlmost Cleanか

若い頃、クリーンサウンドのバッキングを録っているときに不思議に思うことがありました。
某大御所ギタリスト氏のクリーンは前に出てくるのに同じような音を作っているオレの音は引っ込んでしまう。。。
何故だ!?腕か?それもあるけど、それだけじゃないはず….。
先輩ギタリストに聞いたところ、「○○さんのクリーンは歪んでるよ」
私:「は?」
クリーンなのに歪んでる?歪んでるのにクリーン?
なんてシンプルな疑問が頭の中を巡ったわけですが…。

クリーンなクリーンとちょっとダーティなクリーンでは、オケの中に入ったときの存在感が全然違います。
そしてちょっとダーティなクリーンでもクリーンに聴こえます(ちょい悪オヤジがカッコいい的な感じかな?)。

クリーントーンって、なんとなく使っていますが、これを機会に考えてみましょう。
今回から2度に分けてクリーントーンについて探求していこうと思います。
みなさんは、クリーンなギターサウンドといったらどんな音をイメージしますか?
ディストーションサウンドにも色々なカラーがあるようにクリーンにもジャンルやプレースタイルによって使い分けます。
ギターやピックアップによっても大きく異なりますしね。

今回は、シングルコイルに焦点をあて、

    • Cory Wongのようなコンプのかかったクリーンサウンド
    • フルパワーで弾くとちょっと歪んだ音

を作ってみましょう。

A:コンプがしっかりかかったクリーンサウンド

このサウンドの特徴は何といってもコンプレッサーですね。

アンプは?

アンプは、Youtubeを見る限りではFenderを使っているようですね。
UGM192を購入するとダウンロード可能なBIAS FX 2 Standardには30種類のアンプが収録されているので、その中から一番近いものを選んでみましょう。
カテゴリー「ローゲイン」から選んでみます。
音的にはブラックフェイスな気がするんですけど、確実に確認できる映像ではシルバーフェイスを使っているんですよね…。
なので、、、試してみて迷った挙句 77’ Silver Tone V2にしてみました。
キャビネットはペアリングされているもので大丈夫だと思います。
トーンセッティングは接続するギターのキャラクターによっても変わりますが、絶対なのは“リバーブは0”です。
デフォルトよりはGAINをさげてMASTERで音量を調整するようにした方がいいでしょう。

トーンコントロールはお使いのギターに合わせて調整してみてください。

エフェクターは?

肝は、コンプレッサーです。
Red Compを使ってみましょう。
これはMXRのDynaCompを想定しているのではないでしょうか…(オジサンたちは略して“ダイコン”と呼ぶ)。

こんな感じのセッティングで割としっかりとかけています。

セッティング自体はシンプルですね~。
お好みで薄く…ほんとに薄くコーラス、できればピッチシフターのディチューンをかけても良いと思います。

このアンプのまま、コンプレッサーを控えめなセッティングにして、スピーカーを4x10にするとNile Rodgersの音に近くなります。
スピーカーが小さいとレスポンスは早くなりますが、低域が減ります。
パンチを強くするために4発にしている….ということなんでしょう。

B:フルパワーで弾くとちょっと歪んだ音

ギター側のボリュームを10にして、フルパワーで弾くと歪んでしまうような音作りをして、実際に演奏する際はギターのボリュームを少し下げて演奏すると、入力が下がるので歪みが少なくなり、軽いタッチで演奏するとクリーンになり、強いピッキングをすると少し歪みが加わるようになります。これを演奏中に使い分けてカラーリングをする楽しみがあるんです。

アンプは?

こういう音で効果的なのはフェンダーのツィードのイメージが強いです。
他のフェンダーアンプも同じようにボリュームを上げていくと歪むのですが、ツィードアンプのキャラが好きです。
アンプのボリュームを上げていくとドライブしていく感じが気持ちいいんですよね~。
となると、このタイプは、01 ’59 Tweed Lux V2が良いでしょう。
セッティングはこんな感じにしてみてください。

GAINはかなり下げています(実はこれでも良く聴くと歪んでいます)。

エフェクターは?

このタイプの音色の場合はシンプルで良いと思いますが、リバーブを薄くかけること、それ以外に必要であればコーラス、フェイザー、フランジャーなどのモジュレーション、またはワウをかけてもいいかもしれません。
サンプルのようにカッティングではなくてストロークやアルペジオなど長い音の場合は、トレモロをかけると雰囲気が出ていいですね。
あと1つ、歪み始めたときの音色を調整したい場合は、イコライザーではなくブースターを加えた方が音はまとめやすくなる
と思います。

ギターのボリュームは7~8くらいにしています。
これくらいのちょっとかすれたクリーントーンの方がアンサンブルの中では存在感を発揮してくれると思います。

まとめ

UGM192ってコンパクトなので、入力のゲインをハードウェア的に調整できないのですが、プラグインにインプットボリューム、アンプのゲイン、マスターボリューム、全体のアウトプットボリュームがあるので実際にアンプを使って音作りをするように操作すればいいので、簡単です。

次回はちょっと凝ったクリーントーンをお届けしますね~。

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/