UGM192 + BIAS FX 2編 vol.14
夏真っ盛り、暑くてオーバーヒートしそうです。
窓全開で風が通れば涼しいんですけど、音を出しているとそうもいかず…外の音もけっこうにぎやかですけどね。
熱中症にならない程度に適度に水分補給をしつつがんばりましょう!
リアンプしてみようか
レコーディングでは、録音してミックスしている段階で「あ、ギターの音をもうちょっとなんとかしたかったな…」なんて思うことがあります。こんなとき、リアンプといって、一度アンプサウンドでレコーディングしたトラックをなんらかの理由(気に入らないとか…)で差し替えたいときに用いるテクニックの一つです。
例えば“A社のクランチでレコーディングしたものの、ちょっと迫力的に物足りない感じがするのでもう一度、別のアンプに通してガツンと迫力のあるサウンドに作り替える。”というのが一般的でした。
この場合、ラインレベルの信号を再びインストレベルにするためのリアンプ用D.I.が必要になったりして面倒ですし、手軽じゃないですね。家でマイクを立ててもう一回録ったりするなんてちょっとチャレンジャーかもしれないっすね。
デジタルレコーディング全盛の今は、必ずしもアンプに通さなくても“リアンプ”を行うことができます。
ギターを直接UGM192に接続して生音を録音し、アンプシミュレーターの音を後で変更する…これはそもそもリアンプと呼ぶほどでもないですね。
リアンプの定義として、シミュレーターであってもアンプサウンドを録音したものに別のアンプサウンドのカラーを加えるということが挙げられます。
まぁそんな細かい定義よりもいいサウンドが出せればそれでOKだとは思いますけどね。
まずは、元となる音を録ってみましょう。
普通に考えればこれでもOKかもしれません。
っていうか、私は普段こんな感じのセッティングです(ギター>いくつかのエフェクター>Fenderのアンプ)。
これは、生音をレコーディングしただけで、エフェクトとしてBIAS FX 2を使用しています。
このテイクに別のアンプのサウンドに切替えて再度バウンスしてみました。
これは単なる音色変更です。
より中域に特徴があってより前に出てくる音になりましたね。
こういう方向へのリアンプは好きです。
このアンプのカラーを含んで出力されたトラックを再びDAWにインポートして、それに対して新しいアンプの音色を加えたいと思います。
中域に特徴を持たせようとこんな感じにしてみました。
ちょっと鼻をつまんだような感じ?なので、好みが分かれるところですが、バッキング時に後ろで鳴っている分にはOKかなと思っています。
聴いていてわかるかと思いますが、リアンプする場合の注意点として、キャラクターの濃い音色はその特性がより強調されてしまうことがあるので、リアンプ時のアンプの選択は注意が必要です。
録り直しするにはもったいないと思う良いテイクの音色を変えたいときはリアンプという選択肢もある…ということで。