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宅録ギタリストのための使える「ギア」

UGM192 + BIAS FX 2編 vol.12

BIAS FX 2を起動したら右上の歯車にアラートが付いていたので確認すると“Upadate Avaliable”にマークがついていたのでアップデートがあるようですね。

※ 6/23日にアップデートがリリースされていたようです。
今回のテーマは別なところにあるので、原稿が書き終わったらアップデートしようと思います。

ボリューム?ゲイン?レベル?

UGM192はコンパクトな設計なので簡略化かれている機能もあります。
分かりやすいところで言えば、インプットのゲインを調整するノブがありませんね。
出力が違うギターを接続した場合、アンプのレスポンスが変わりますよね…。
こういう時のセッティングを紹介します。

そもそもボリューム、ゲイン、レベルって何?全部音の大きさに関わるものじゃないの?
っていう素朴な疑問を持つ人はいませんか?
いがいとゲインとボリュームの違いをしっかり理解している人って少ないんですよね。
ディリゲントさんのチュートリアルでも説明されています。

これってそもそもギターアンプの構造を….なんて説明が長くなってしまいそうなのでここでは必要な部分だけを説明します。

ギターアンプって、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーキャビネットで構成されていることはお分かりだと思います。

ゲインとはプリアンプ部に入力された音を増幅(アンプリファイド)させることを指します。

ここでは入力音量を調節するので、聴こえてくる音量には大きな影響は与えません。
ゲインを上げると次第に歪んでいくことがありますね。
なぜ歪むのか….。
この理屈はこう例えましょう。
綺麗な豆腐をじょうごに通して大きい口径から小さい口径の口に進ませたとします。
この時、豆腐の形を維持できない細さになった時、豆腐は崩れてぐちゃぐちゃになって小さい口径の口を通り過ぎていきます。
この状態を歪みの理屈だと思ってください。
入口であるゲインを目一杯上げて、出口を絞ったとき、逆に入口と出口が同じ口径だった場合、どうなるかは想像できますよね?
歪む現象ってそういう感じです。
逆にクリーンにしておきたい場合はゲインを下げ目にして調整すると思うような音が得られやすいです。

一方、ボリュームというのはアンプだとマスターボリュームっていうのがありますよね。

これはパワーアンプ側のコントロールでスピーカーから出力される音量を調整するパラメーターです。

BIAS FX 2にあるアンプを例にとってみましょう。

○で囲んである部分は前述したもので、左がゲインで右がマスターです。
□で囲んでいるフェーダーはプラグインに入力するボリュームとプラグインが出力するボリュームです。

現在使用しているアンプは歪むタイプのものですが、以下のようなセッティングをするとクリーンな音に近くなります。

これはそもそもアンプに入力される信号が小さく、ゲインも下がっていて、出力側のボリュームを目一杯上げているからですね。
このセッティングだとクリーンな音は得られますが、極端なセッティングにすると、音がスカスカになったり、ノイズが多く出ることがあります。

反対のセッティングでは…

インプット側のボリュームとゲインを目一杯上げてマスターとアウトプットは抑えめにしています。
こうするとより激し目に歪んでくれます。
あんまり歪ませすぎると音の芯が無くなってしまったり、コードの音が潰れてしまうので注意してください。

イコライジングによる音作りも楽しいですが、こういったゲイン、ボリュームなどで質感を変えていくのもギターの音色づくりの楽しみの一つですね。

UGM192自体にゲインが無くても、BIAS FX 2の内部で調整できるので便利ですし、相性良いですね!

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/