天気の悪さや不規則な生活がたたって体調を崩し、前回のコラムをお休みしてしまいました。
ちょっと寝込んでましたが今週になってやっと復活しました!体が資本なのでなお一層気を付けようと心に誓うのでありました。今年の天候で体調を左右されている方が結構多いみたいですね。
夜型の生活を改めようと心に誓うのでありました。
さて、KR-Fatter STRを試して3回目!自分でもつかみ切れていないけど、もう少しで理解できそうなんですけど~…っていう感じです。
エレピ、ギターの音で試してきましたが、今回はシンセブラスの音で試してみましょう。
まずは、何もエフェクト処理をしていないトラックを聴いてみましょう。
立体感のあるサウンドにするには
このままでEQなどで音作りするだけでいいかなぁとも思いますが、存在感を増すためにKR-Fatter STRを使ってみましょう。
前回と同じようにAUXトラックを作り、そこに立ち上げてみましょう。
プリセットから“055 SynthTwins i”というのを選択してみました。
プリセットのままのサウンドを聞いてみましょう。
ちょっと厚みが出てきた感じしますね。このシンセブラスはミキサーで左に振られているので、エフェクトのサウンドも同じようにパンされています。
そこでエフェクト成分を逆側に同じ程度振りつつ左右のバランスをとってみましょう。
こんな感じにしてみると、左側のシンセブラスは前に、エフェクト音の右側はちょっと後ろに感じるようになります。ミキサーの設定はこんな感じです。
立体感を出すといいますが音を手前に出すためには耳の錯覚を利用して、“奥行きを感じさせることで相対的に音が前に聞こえるようになることもある”という方法を使用しています。
これはリバーブでも同じようなことができて、ギターの音を前に出すために、配置した場所の反対側にリバーブをパンして、残響音のみを置いてあげることでその反対側の元のギターの音を前に出すことができます。
※ うまくいかないときはエフェクトをモノラルにして、位相を反対にしてみてください。
さて、パンをセンターに戻してバランスを取り直して厚みを加えてみましょう。
KR-Fatter STRのパラメーターを確認すると4チャンネルともSTR Colorしか使用されていません。3、4チャンネルにピッチシフトを加えてみました。
ファインピッチを調整しただけなのですが、音が華やかになりましたね。このままのミックスでOKではないですけど、こういう使い方はブラスに限らずストリングスやパッドでも効果的でしょう。
ディレイによる時間軸の調整で奥行き、ピッチシフトやモジュレーションなどの揺れによって厚みや華やかさが演出できることがわかりましたね。
本当はもっとマニアックな用途で使ってみると面白いのかもしれませんけど…。まだまだ研究の余地ありです。