やっと日常が戻りつつありますね。みなさんお疲れ様です。気を付けながら戻っていきましょう!この自粛期間中にやろうと思てたことが半分くらいしかできてなくて、夏休みを必死にやってる小学生の気分です(小学生の時は2学期が始まってから宿題を始めていましたが…)。
さて、今回紹介しているU86XTをはじめとする2系統以上の入出力のあるオーディオインターフェイスってどう使うんだろ?って思いませんか?
初めてオーディオインターフェイスを買ったとき、大は小を兼ねると思って10イン12アウトのモノを買って、一つも活かせなかった苦い経験を思い出しました。(笑)
初回にお話したように楽器別で繋げっぱなしにしておくこともできます。
出力はどう使ったらいいでしょうね?
マルチイン/アウトを使って面白い試み
※ 稚拙な図はご容赦ください。(笑)
その1
例えば、エレキギターの場合、一度DAWにレコーディングしたトラックの音を後から「やっぱアンプ通したい!」とか、「ハードウェアのエフェクターをかけたい」なんて思うことがあります。 こういう時、MIXOUTではなく、6系統のOUTPUTから出力し、エフェクターを通して空いているINPUTに戻して録音し直すという方法があります。
※ 注意点1
OUTPUTから出力される信号と、ストンプタイプのエフェクターやアンプの入力に合うようインピーダンスマッチングを行う必要があります。この場合、リアンプ用のDIがあると便利ですよ。ラックタイプのエフェクターの場合はそのまま受けて出力できるものもあります。
※ 注意点2
一度出力して、何かしらの処理をして録音し直す場合、多少のレイテンシーを伴う場合があります。レイテンシーは回避できるものではないので、どううまく折り合いをつけていくか、その方法は次回以降に紹介します。
ボクは以前、古い質感を出すためにミックスしたものを独立したアウトから出力して、古いオーディオシステムで出力し、それをマイクで拾って録音したことがあります。エフェクターによるローファイ化も良いですけど、ホントにチープな音になって面白かったです。
シンセなどにフィルターを後掛けしたりしても面白いですね。モジュラーシステムなどと連携させても面白いことができそうです。
その2
キューシステムとして使用することもありました。
宅録で他の方に歌を歌ってもらう場合、できるだけいい環境で歌ってもらえるようにモニターを返すときにもパラアウトは重要です。
U86XTの場合、6系統取れますね。
既に録音した素材をSENDなどから2ミックス、クリック、自分の声の4つに分けて出力し、4chくらいのミキサーを用意し、シンガーのすぐそばに置いて歌いやすいように自分でミックスできるようにするともっとパフォーマンスが上がるでしょう。
我が家では、ミキサー機能が生きている古いMTRを使用してこのようにしています。
その3
小規模ライブシステムにも組み込んで使ったことがあります。
この方法をお勧めしていいかどうかわかりませんが、以前にライブで使用した方法を紹介します。アコギとボーカルだけのライブをやったのですが、音を増やしたくて、DAWを使ってリズムやベース、コーラスを足すことにしました。会場が小さく、PAシステムもないカフェだったので自分たちで持ち込みをしました。
インプットにボーカルとギターを繋いでDAWを通して出力(こうするとリバーブが使えます)、そしてその他の音はDAWを再生することで出力されます。メインのアウトはお客さんに向けて、独立したアウトを前の項で説明したようにセッティングして自分たちに向けてモニターとして使いました。ホントはミキサーがあったらいいんでしょうけど、こういう方法でも使うことができましたよ。
今回紹介した方法がすべてではありません。
マルチアウトがあれば、イマジネーションによってさまざまな試みができるでしょう。