福地智也の機材よもやま話 vol.16

福地智也の機材よもやま話 vol.16

先週末のIMSTA FESTAオンラインは、いかがでしたか?!

お気づきに方もいると思いますが、私もFabFilterの紹介でお手伝いさせてもらいました。

イベント会場にみんなで集まって…というのは難しいのですからね。

オンラインでイベント開催というのが多くなっていくのかなぁ…。

ディリゲントさんとちょっと面白いことを考えているので楽しみにしていてくださいね!

せっかく複数入力できるので…

今回は、ギターをマイクで録ってみようかと思います。

“前にもやったじぇねーか!”と思った方、話は最後まで聞いてください。

U86 XTはせっかく複数入力が搭載されているので今回と次回は、2本のマイクを使って録音してみます。

モノラルの楽器、しかも素朴な音のギターを2本で?なんて思わないでくださいね。

1本のマイクで録ったときはまた違ったサウンドが得られるんですから….きっと。

では、どんなレコーディングをするか….

今回はエレキギターを、次回はアコースティックギターを録る予定でいます。

複数のマイクを使うことで得られる効果等を紹介できるといいですね。

さ~て、頑張ります。

どんなマイクを使う?

スタジオでレコーディングするときは、サウンドに合わせていろんなマイクの選択肢がありますし、複数のマイクを使用してレコーディングすることもけっこうあります。

マイクと言えば、皆さんに馴染みの深いダイナミックマイクやコンデンサーマイク、そして馴染みの薄いリボンマイクなどもあります。

今回はダイナミックマイクとコンデンサーマイクの組み合わせで録ろうと思います(リボンマイク持ってないし)。

アンプの近いところ(っていうか、ほぼ真ん前)にダイナミックマイク、ちょっと離れたところにコンデンサーマイクを置いてみます。

これにはそれぞれに用途があります。

近くに置いたダイナミックマイクは、スピーカーコーンからの音をダイレクトに拾うことが目的です。

少し離れたところに置いたコンデンサーマイクは、マイクのキャラクターがよりセンシティブなこともあり、間接的な音も拾うことを考えています。

まぁ自宅の部屋のルームアコースティックを収録して良いかどうかわかりませんけどね。(笑)

まずは経験です。やってみましょう!

このマイキングをするときは、マイク同士の距離も考えなければいけません。

何故なら音は波形として認識されます。

その波を捉えるときに並みの向きが逆になってたりすると音を打ち消してしまいます。

波形が揃っている例:

波形が反転している例:

+10の力に-10の力を加えると±0になりますよね。

そうなると音は聞こえなくなってしまいます(詳しくはググってみてね)。

2本のマイクの位置関係が良くないと消えてしまうまではいきませんが、録音してみるとフェイザーがかかったような音だったり、音が奥に引っ込んだように聞こえてしまいます。そうなってしまうと音としては悪影響しかありません。

これはギターを弾きながら(または録りながら)少しずつ位置をずらしてマイクの位置を探してみてください。

ちょっと説明がざっくりしすぎてたかな?

マイクを置いてみる

まず、近くに置いたダイナミックマイクの場所を決めます。

マイクの中心にあるキャップからは音は出ていません。

キャップの外側にあるコーンの中心近くに置くと音が明るくなり、離れていくと暗くなります。

ざっくりとした説明だと中心では高域が強くなり、外側に向けると低域が強くなるってことですね。

オフマイクは50cm~1mくらい….(自宅でそんなことできるのか?)離せるといいでしょう。

さて音を録ってみました

レコーディングした音を聴いてみましょう。

  • ダイナミックマイクだけの音だとこんな感じです。

    コーンのちょっと外側に置いたので音が遠くなってしまいました。(笑)ちょっと古いアンプの雰囲気も出ていたりして….

  • コンデンサーマイクだけの音はこんな感じです。

    ちょっと遠くにマイク置いたのですが、コーンの中心方向に向けているので高中域が録れていつつも部屋の空気感が伝わりますね。言われてみれば少し距離を感じませんか?

  • 両方のトラックをバランスとった音がこれです。

    プラスしちゃうとレベル的にも上がるのででっかく感じますけど、ギターサウンドとしての迫力はあがりますね。ちょっとだけ立体感があって部屋で弾いている感じします。もう少し距離を取れるともっと奥行きが出るんでしょうけど。

この2トラックはEQしてませんから、この後色々処理をしたりバランスをとりながらサウンドを作っていくと良いでしょうね~。

まとめ

オフマイクを使ったマイキングはムズい!

でも、音作りした感あって楽しい!

難しい要素は、距離やオンマイクとの相関関係。

何度かやって慣れていくと早く適切な位置にたどり着けるようになると思う。

そして、、、、U86 XTに働いてもらった感がある!(笑)

次回はアコギです。

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/