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福地智也の機材よもやま話 vol.13

暑さが過ぎたと思ったら雨続き…ちょうどいい気候とか天気とかって続かないものですねぇ~。

衣替えと部屋の模様替えを一度にやってしまいたいけど、なかなかタイミングがつかめません。

新しいキャビネットと、吸音材を入れる関係で、仕事部屋だけは模様替えを始めてしまいましたが…。

今年は落ち着かないまま一年が過ぎてしまうそうですね。

リアンプってなんだ?

リアンプっていうのは“リ(Re)”がみそになっているわけで、“リサイクル”や“リユニオン”のように~再度何かをする~っていう意味ですね。

平たく言えば“もう一度アンプを通す”って言うことです。

一度レコーディングしたギタートラックの音をブラッシュアップしたいと思ったときに“ええい!もう一回アンプを通してしまえ!”と思ったときに有効な手段です。

これはアンプを通したギタートラックだけではなく、オーディオインターフェースのHi-Z端子にギターを接続してアンプシミュレーターを通した音にも適しています。シミュレーターがかかってないドライ音があったら最高ですね。

もっと言えば、ギターだけでなくベースにも使えるテクですし、シンセやドラムでやってみても面白いと思いますよ。

アイデア次第でいろんな効果を生み出せると思います。

気を付けなければならないこと

前にもお話したと思いますが、ギターやベースはハイインピーダンス、ラインレベルはローインピーダンスとインピーダンスが違います。これについて詳しく説明していると日が暮れてしまうので、インピーダンスについてはググってみてくださいね。

まぁ要は音が腑抜けのようになってしまうので、インピーダンスを合わせないといけないっす!っていうことです。

この時、必要になるのがリアンプ用のD.I.でラインレベルをインストレベルに変換してくれます。

繋げてみる

接続方法は前回のハードウェアインサートとはちょっと違って出力するまでと入力する場までとに2系統に分けて考えます。

● リアルなアンプ、マイクを使用した場合

出力:U86XTのアウト>リアンプ用DI>アンプ

入力:マイク>U86XT

※ マイクとインターフェースの間にプリアンプやコンプを挟むこともありますけど、だいたいこんな感じですね。

ソフトウェア内でリアンプをするっていう方法もあるようですが、今回はハードウェア的にリアンプする方法を採用しました。

音の変化

元々のギターの音はこれです。

悪くはないけど、主張が足りないというか、もう少し張りのある音の方がイメージに近いかも…と録ってから思いました。

まぁ弾き直しても良いんですけど、今日はリアンプの回なので、リアンプしましょう。

アンプのセッティングはプレゼンスをちょっと上げたんですけど、行き過ぎちゃったかな?

対比としては極端な方が分かりやすいかと….。

シミュレーターの音も悪くはありませんが、大人しく聞こえますね。

ギターの音色は暴れん坊くらいな方が….。(笑)

アンプだけでなく、マイキングやスピーカー、などでも音色が調整できるので楽しいですよ。

ぜひ試してみてください!

福地 智也

Jimmy Nolen、Nile Rodgers等に影響を受け、 Blues, Soul, Funkをこよなく愛す。ギタープレーヤーとして杏里、倖田來未、片瀬那奈、さんみゅ~、楠田亜衣奈等のレコーディング、佐藤康恵のライブに参加、同サポートバンドでは、バンドマスターを務める。ギター 演奏、音楽制作のみならず、楽器、DAWのセミナー、デモンストレーションでは、難しい用語を使わずに、誰にでもわかりやすい内容が評価を受けてい る。 https://www.dopewire.net/