残暑が厳しいですね…。
雨が降った後は多少気温が下がりますが、降った後は湿気のせいで不快指数MAXですね。
もうすぐ食欲の秋がやってくるので楽しみに待ちたいと思います。
よもやま話本伝では、U86XTを楽しく使える方法について紹介しています。
外伝で紹介しているUGM192の手軽さとはまた違った使い方ができるので、両方併せて読んでいただけると嬉しいです。
ハードウェアインサートの基本的な概念
ハードウェアインサートについては、前回お知らせしたかと思います。
今回は実際に接続してみましょう。
今回は、Pro Toolsを使います。
ギターをレコーディングするとしましょう。
作成済のギタートラックがあります。
これのアウトをU86XTの出力の3に割り振って出力させます。
この出力からエフェクターに繋ぎ、エフェクトをかけて、U86XTの入力3に戻します。
この接続をどの場所で行うかによって効果も名称も変わってきます。
インサートスロットを使って“直列”で接続するからこそ“ハードウェアインサートになるのです。
ソフトウェア内のインサートの配線はこんな感じです。
分かりにくいかもしれませんが、U86XTの3、4は、Pro Tools側のi/oインサートの3、4にアサインされているという意味です。
これでインターフェイスへ入力>DAW>ハードウェアインサート>出力>>>
となります。
まぁかけ録りではないので、インサートを外せばオフになります。
ハードウェアインサートの長所と短所
なんでそんな面倒なことをするのかというと、、、。
プラグインには無いようなエフェクトだったり、ハードウェアでなければ得られない味のある(カラーともいう)サウンドを作ることができます。
デジタル環境の中にアナログのカラーを加えて存在感を持たせることができたり、独特フィーリングのエフェクトを得ることができます。
※最近は、ビンテージのアナログ機材をエミュレートしたプラグインの精度も高まってきていて、わざわざアナログに出す必要もないかもしれませんが…..(男のロマンともいえます)。
短所と言えば前回にも書きましたが、一度信号をパソコンの外に出し、再び戻すのでどうしてもレイテンシーの問題が出てきます。
それと、物理的にケーブルを引き回すので、使うケーブルによっては音質劣化、ノイズの混入の可能性を広げることがあります。
レイテンシーを比較してみましょう。
何もインサートしていない状態:0
インサートしてみた状態:1114msec
ギターを弾くとちょっと気になるくらい遅れますね。
ダイレクトモニタリング機能が付いているのでここを調節してモニターすれば問題ないですね。
結局、やったほうがいいの?
短所にあるリスクを考えてもやったことによって得られる長所が勝ることもあります。
手持ちの機材でこの音は外したくないなっていうサウンドを持っているもの
一般的にはコンプレッサーやイコライザーを使用することが多いですかね。
インサートにするとかけ録りになってしまうので、保険をかけたい場合は、インサートではなくて別のトラックに取り直すという手もあります。
次回は、音を録りつつ比較して、直列でかけるか、並列でかけた場合の音の差を確かめながら比較していきましょう。