梅雨真っただ中ですね。今年の梅雨は雨が多めらしいです。私は雨が嫌いな方なので、出かけることが極端に減りますね。
若いころ、打ち合わせの日に雨が降り“明日にしませんか?”と馬鹿なことを言って怒りを買ったことがあります(確実に信用を失うので良い子は真似しないでくださいね)。
さて、前回まではKR-Spaceを試してみていましたが、今回は同じKResearch社のプラグインのKR-Fatter STRというものを試してみようと思います。ダイエット中の私にはFatterとは縁起が悪い!(笑)けど、音はFatな方がいいですね~。
まずKR-Fatter STRを立ち上げてみた
KR-Fatter STRに関する情報はディリゲントのWEBをご覧ください。また、基本的な使い方は「KResearch製品で空間演出しましょう。KR-Fatter STRの巻(前編・後編)」でも紹介されています。
基本的には、ピッチ、フェイズ、EQ、ディレイ、パンなどのエフェクトを使用してサウンドに艶とか太さとかを与えるプラグインですね。他にもいろいろパラメーターがあるようなので、面白い使い方を探していきましょう。
まず、ドライの状態のトラック(ドラムとエレピのみ)を聴いてください。
ドラムには使わないので、バランス的にドラムを小さめにしています。ピアノを立ち上げたときにかかっていたエフェクトもすべて外しています。
さて、まずはセンドリターン形式でエフェクトをかけてみましょう。
写真はLogicですが、だいたいどのDAWも同じ感じですよね。
BUS1に送って、BUS1を受けたAUXトラックにKR-Fatter STRを立ち上げています。
立ち上げたままのデフォルトでは効果が得られないので、まずはプリセットから探っていきましょう。
ちょっと気になるプリセット名があったのでこれを使ってみます。
とりあず、プリセットそのままの音
サウンドは確かに広がったし艶が出ました。このプリセットを元に調整を加えてみましょう。
プリセットをベースに好みの音へ微調整
先ほどのサウンドをより心地よいエレピサウンドにするために調整してみましょう。
KR-Fatter STRは4系統のモジュレーションチャンネルがあって、それぞれに独立したSTR Color、Modulation、Phase、Amplifier、Pitch Shift、Pitch Var、EQというエフェクトブロックがあってそれらを駆使して音を作っていきます。
このプリセットではチャンネル1と2のSTR Color、PhaseとAmplifierが有効になっています。
一番左のChannelではレベルとディレイやパンが調整できるようです。少しうねりを深くしてみようかと思いつつ触ってみました。わかりやすくしようと思ってAmplifierはオフにしてみました。
- Channnel・・・ディレイは少なめでバランスをそれぞれ左右に目一杯広げました。
- STR Color・・・いろいろ設定を試してみましたが、目一杯振り切るより中間くらいの値がこのエフェクトにはいいかも。
- Phase・・・あんまり深く下世話な感じにならないんですね。お上品です。
音を聞いてみてください。
拡がりがありつつ艶のある感じでヘッドフォンで聴くと左手のフレーズが耳のすぐ後ろで鳴っているような感じがしませんか?エフェクトの濃さはリターンのノブやフェーダーで調節してみていい具合のところを探してみてください。
これじゃこのプラグインの真価の10%くらいしか発揮できていません。
次回以降は複雑なモジュレーションにチャレンジしてみましょう!