前回に引き続きピッチエンベロープの設定のポイントを紹介しましょう。
今回はオーソドックスなシンセブラスにアタック感を加えるエディットテクです。
ピッチエンベロープの設定
ピッチエンベロープは変化範囲を大きくすることで派手なサウンド向きの設定となりますが、変化幅の小さい設定は微妙な音色のニュアンスを加える上で活用されています。
例えば、オーソドックスなシンセブラス音色の場合はコードリフや白玉コードの演奏に使用されることが多い音色ですが、
単音フレーズを演奏した時にはアタックが元々柔らかい設定なので、アクセントを効かせたフレーズを演奏するには少々インパクトに欠けます。そこで、音色にアタック感を加えるため、オシレータのピッチをエンベロープでクセをつけるワケです。
設定のポイントは前回説明した通りENV2を下図のように設定して、
管楽器のしゃくり上げ的なニュアンスを加えることと、元の音色は2オシレータを使用して作成されていますが、オシレータ1のみを変化させることです。片方のオシレータのみにかけることでアタック時の両オシレータ間のピッチのズレが目立つことでアクセントとなります。
デモサウンドではピッチ変化が未設定のスタンダードなシンセブラスとピッチ変化を加えたシンセブラスを同じフレーズで演奏していますので、どのような違いがあるか聴き比べてみてください。
<デモサウンド>
本文中で解説した音色による演奏例です。ピッチエンベロープの設定による効果の違いを聴き比べられるようにフレーズは前回と同じフレーズにしているので、是非聴き比べてみてください。
本文中で解説した音色による演奏例です。ピッチエンベロープの設定による効果の違いを聴き比べられるようにフレーズは前回と同じフレーズにしているので、是非聴き比べてみてください。
tips_030_demo_01:ピッチ変化未設定のシンセブラスのフレーズ:
tips_030_demo_02:ピッチ変化を加えたシンセブラスのフレーズ:
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