第1回:バージョン1.5のアップデートについて
この8月に、Spireがそれまでのバージョン1.1.17から(いきなり)バージョン1.5.0にアップデートされ、以来細かい修正を重ねて、現在はバージョン1.5.3が公開されています。
バージョン1.5.1の追加機能と修正点
- Windows VSTバージョンのCPUパフォーマンスの問題を修正(v.1.5.1より)
- プリセットマネージャーを追加(v.1.5.0より)
- FL Studio(DirectWaveレンダリング)との互換性の修正(v.1.5.0より)
- いくつかのマイナーな修正(v.1.5.0にて)
全体としては、本体のプログラム的な挙動改善ということになりますが、今回は、上記の通り1.5.0で追加された機能であるプリセットマネージャーについて少し紹介したいと思います。
以前のバージョンでは、プリセットバンクを指定してプリセット名を選ぶという方法でしたが、本バージョンでは、ファクトリー、ユーザーというディレクトリに分かれ、それぞれの階層でカテゴリー分け管理される方式に変わりました。
GUI左部分に表示されているディレクトリを選ぶと、右側にプリセットのリストが表示され、プリセット名をクリックするとGUI下部中央にプリセットの情報が表示されます。
それに加え、プリセットマネージャー上でプリセットがどのような音色なのかを確認できるように、プレビュー機能が備わっており、どんな音なのかをその場でチェックできます。
実際に曲作りを行なっている最中にプリセットを選ぶことは多々ありますが、プリセットマネージャーが備わったことで、作業の効率性が非常に向上したように思います。
Spireユーザーで最新版へのアップデートをまだ行なっていない人は是非チェックしてみてください。