この連載ではSpireのプリセット音色を元に本格的な音色作りに役立てられるエディットのポイントを紹介していきたいと思います。
今回はSpireのプリセットを活用したドラムトラック作りのポイントを紹介しましょう。
Spire 1台につき1つの打楽器を割当ててトラックを作成する
SpireのFactoryプリセットには、以下のようにアナログ音源系のドラム音色が用意されていますので、今回はこれらを使ってパターンを作ってみました。
このパターンをプリセットのままの状態で演奏させたのが、以下の「サンプル:Before」、各ドラム音色に一手間加えたのが「サンプル:After」です。
サンプル:Before
サンプル:After
エディットのチョイ足しポイント
各ドラム音色のエディット自体は、ピンポイントで行っていますが、それぞれのポイントは以下の通りです。
- キック:
ENV1及び3のDecayを変更してキックのサウンド調整すると共にx-compを少し加えて、音圧感を増す
【キックのエディット】
【キックのパターン】
- スネア:
ENV2のDecayを変更してスネアのサウンド調整を行い、マスターボリュームで出力レベルの調整を行う
【スネアのエディット】
【スネアのパターン】
- ハイハット:
velocity感度を上げて、アクセントをよりわかりやすくしつつ、フェイザーを使用して立体感のある周期的なウネリを加える
【ハイハットのエディット】
【ハイハットのパターン】
- クラップ:
リバーブの設定を調整し、アタック感のある明るめのサウンドに仕上げると共に残響感を調整する
【クラップのエディット】
【クラップのパターン】
次回はキックとスネアで行ったエディットのポイントについて補足解説したいと思います。