▶ Reloop DJコントローラ
ディリゲントが取り扱っているReloopブランドのデジタルDJコントローラ、TERMINAL MIX 2 / TERMINAL MIX 4にはSerato DJ Introが付属しています。Serato DJ Introは上位のSerato DJにアップデートすることができますが、昨年末ようやく対応ハードウェアにTERMINAL MIX 2 / TERMINAL MIX 4も加わり、Serato DJでプレイできるようになりました。
正式対応後にも一部フェーダースタートなどの機能は使用できない状態が続いていましたが、TERMINAL MIX 2 / TERMINAL MIX 4のファームウェア・アップデートによって状況が解消されました。これで正真正銘、正式対応ですね。
Serato DJへのアップデート及びファームウェア・アップデートによって追加される機能は大きくは以下の通りです。
- 10個の優れたエフェクト powerd by iZotope
- MIXレコーディング
- プリペアモード(プレイする曲を事前に仕込む)
- MIDIマッピング
- Loopロール(Loopしている間も曲時間軸は進む)
- SP-6 サンプルプレイヤー
- フェーダースタート
- 他のSeratoソフトとのライブラリ共有
- Serato Videoのサポート
エフェクトやレコーディング機能、サンプルプレイヤーなど、機能が追加されるのはもちろんですが、人によっては「???」な機能があるようで、特にLoopロールとは何か?というお問い合わせや質問をいただくことがあるので、改めて説明してみようと思います。
Loopロールとは何か?
Loopロールの話をするには「まずLoop(ループ)が何か?」というところから始めないといけないですね。
簡単に言ってしまうとトラックの中の任意の場所を繰り返し再生する機能がループです。Serato DJやVirtual DJ LEなどのデジタルDJソフトでは任意のポイント設定の他に、設定したクオンタイズ(小節や拍数単位)でループさせることができます。
そしてLoopロールです。ループもLoopロールもループ再生することには変わりないのですが、ループから抜けるときに違いがでます。
通常のループはループ解除後そのまま続きからトラックをプレイします。例えば、トラックのある1小節をループしているとして、そのあと2、3、4と小節が続いているとします。1小節目を4回繰り返した場合、通常のループでは1、1、1、1、2、3、4・・・と再生されることになります。Loopロールは、ループ再生を行っている間にもバックグラウンドで再生位置が進み続け、ループしなかった場合の時間軸にジャンプします。
判り辛いので図にしてみました。
1小節目を4回ループした場合、ループ再生しなかった場合の再生位置は5小節目の頭まで進みます。4回ループ再生した時点でLoopロールを解除すると、2から4小節目を飛ばして5小節目にジャンプして再生を続けます。5回ループしたなら6小節目の頭にジャンプです。
この機能は小節単位のループよりも、1/4、1/8、1/16などの細かいループでStutter的な使用法で効果を発揮するように思います。
ループしている時間と同じだけ再生位置が進むということは、どれだけ適当にループしたとしても、解除した瞬間に元のビートに乗るので、ノリが壊れ辛いのですね。
TERMINAL MIX 2、4でLoopロールを行う場合、Shiftボタンを押しながらループを有効にしてください。Loopロールは性質上Loopノブを押している間のみ有効になります。
Serato DJへのアップデートユーザーさんはぜひ一度試してみてください。想像よりも便利な機能だと思いますよ!
投稿者:Support I
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