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コンピュータで録音してみよう

知っていると役立つレコーディング方法

コンピュータを使用しての録音、楽曲制作はだいぶ身近になってきましたが、いざコンピュータで録音をしたいと思ったとき、何を用意すればよいのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。今回は外部機器などを使用し、コンピュータで録音するためのソフトウェアや機器、設定方法について確認してみます。

録音に必要なものと音声信号の流れを確認

コンピュータで録音するには以下のものを用意する必要があります。

  • DAWソフトウェア、波形編集ソフトなどオーディオ録音対応ソフトウェア
  • オーディオ・インターフェイス(入力端子/出力端子を搭載している機器)

※ 接続方法によっては、複数の入出力端子が必要です
※ ターンテーブルで再生した音声をコンピュータへ録音する場合、フォノ・イコライザーを搭載したオーディオ・インターフェイスまたは、フォノ・イコライザーとオーディオ・インターフェイスを用意する必要があります。

コンピュータ内の音楽ソフトウェアで録音する際の音声信号の流れを確認してみましょう。

音声信号の流れ

上記画像は外部機器からオーディオ・インターフェイスを通して、コンピュータへ音声信号を送る1つの例ですので、その他の接続方法などについては、調べてみるとおもしろいと思います。音声信号の流れさえ把握すれば、あとは応用編のようなものですので、コンピュータで録音するための知識としては十分です。

それでは、せっかくコンピュータで録音する際の信号の流れについて少し触れましたので、弊社で新たに取り扱いを開始したブランドReloop製品を例にしてコンピュータで録音方法を確認してみましょう。

録音前に読んでおきたい参照記事

TERMINAL MIX 4などのオーディオ・インターフェイス機能を活用してコンピュータ・ソフトウェアで録音する場合、外部機器などからオーディオ・インターフェイスのInput端子へオーディオ・ケーブルの配線が必要です。

※ ご使用のソフトウェアによって異なりますので、ソフトウェア内でのオーディオ設定についてはメーカーサポート窓口へあわせてお問い合わせください。

以下のURLでは、TERMINAL MIX 4を例にInput端子への接続方法が解説されています。【TERMINAL MIX 4 本体の設定】項目をご参照ください。

また、ReloopコントローラのTERMINAL MIX 4、BEATMIXにはVirtual DJが付属していますので、録音することもできます。

※ Serato DJ Introに録音機能は搭載されていません。

さらに、Reloop製品の中でNative Instruments社TRAKTORソフトウェアのノブなどをコントロールできるハードウェア製品があります。

Reloop コントローラ4種

上記4製品を使用してTRAKTORソフトウェアをコントロールするにはtsi(Traktor Setting Information)ファイルをインポート(読み込み)していただき、設定することで操作可能です。

※ JOCKEY 3についてはPreferences内の【Setup wizard】より設定を行うことでご利用いただけます。

設定ファイルのダウンロード/インポート方法については以下のリンクをご参照ください。

TERMINAL MIX 4TERMINAL MIX 2BEATMIXJOCKEY 3 MEを使用してTRAKTORソフトウェアをコントロールができるようになると、本番に向けて練習やミックスした結果などを録音してファイル化したいと思い浮かべるかと思います。

せっかくですので、「TRAKTORソフトウェアでの録音」について解説していきたいと思います。TRAKTORソフトウェアで録音するために、まずは録音モードの違いについて確認しておきましょう。こちらの記事もご参照ください。

※ TRAKTOR PROシリーズを元に解説されていますが、TRAKTOR PRO 2シリーズでもほぼ同様の操作です。

TRAKTOR PRO 2シリーズでの録音手順

TRAKTOR PRO 2シリーズで録音を行う場合、以下の画像の赤枠部分のように、TRAKTORソフトウェア内「Audio Recorder」が音声信号を受けている必要があります。

TRAKTORソフトウェア内「Audio Recorder」

▶ Audio Recorder

Audio Recorderのメーターが触れていない場合、TRAKTORソフトウェアの設定に誤りがある、外部機器との接続に誤りがある可能性が考えられます。

TRAKTOR PROの設定を確認

それではTRAKTOR PROソフトウェアでの設定を確認していきましょう。

Input Routing

Input Routing設定

赤枠部分:
TRAKTORソフトウェアがオーディオ・インターフェイスのInput端子より信号を受信している状態です。
青枠部分:
TRAKTORソフトウェアがオーディオ・インターフェイスのInput端子より信号を受信できていない状態です。

なお、ターンテーブルを使用される場合、フォノ・イコライザーを使用していただく必要がありますが、 TERMINAL MIX 2、TERMINAL MIX 4、JOCKEY 3の入力端子にはPhonoとLineの切り換えスイッチがありますので、新たにご用意いただく必要はありません。

※ BEATMIXに入力端子は搭載されていないので、切り換えスイッチはありません

Mix Recorder

TRAKTORソフトウェア内でどのように録音を行うかを設定します。

Internal(内部録音)

・Internal(内部録音)

TRAKTORソフトウェアのMaster Outから出力された音声をAudio Recorderで録音します。

External(外部録音)

・External(外部録音)

外部機器からの音声をTRAKTORソフトウェアへ録音する設定です。

External録音を行う際、「External Input」の設定が必要です。左記画像青枠部分はInput Routing内の「Input Deck A」からの信号を受信する設定ですので、Input Routing内の「Input Deck A」の設定を行います。

Audio Recorderに正常に信号が送られている状態

左記画像はInput Deck A【赤枠部分】が外部からの信号を受信している状態で、Mix Recorderの「External Input」設定に誤りがなく、Audio Recorder【黄枠部分】に正常に信号が送られている状態です。

Input Deck Aが外部からの信号を受信している状態

左記画像はInput Deck A【赤枠部分】が外部からの信号を受信している状態でMix Recorderの「External Input」設定に誤りがあり、Audio Recorder【黄枠部分】が正常に信号を受信できていない状態です。

※ 青枠部分は【not connected】に設定されているため、TRAKTORソフトウェアが音声信号を受信できていない状態です。

以上で録音の準備は完了です。

録音ボタン

▶ 録音ボタン

あとは右の画像の赤枠部分の録音ボタンをクリックしていただき、録音を開始してください。停止する場合、再度赤枠部分の録音ボタンをクリックしてください。

※ TRAKTORソフトウェア内右上のカセットテープボタン(黄枠部分)をクリックしていただくことでAUDIO RECORDERが表示されます。

録音完了後、以下の画像部分にファイルは保存されます。

ファイル保存場所

赤枠部分の「Audio Recordings」をクリックすると黄枠のファイルが表示されます。

以下の画像のように録音したファイルを右クリックしていただき、赤枠部分をクリックすると、録音したコンピュータ上に保存されたフォルダが表示されます。

録音データファイル表示

※ Macintoshの場合、Control + クリックの操作後にShow In Folderと表示されます。

録音されたファイルをCD-Rなどメディアに書き込む場合、CDライティングソフトウェアなどをご利用ください。

今回はTRAKTORソフトウェアを例にコンピュータでの録音手順を確認していただきました。冒頭でもお伝えしましたが、音声信号の流れさえ把握していれば、あとは応用編のようなものですので、コンピュータで録音するための知識としては十分です。

TRAKTORソフトウェアに限らず、DAWソフトウェアなどでReloopのTERMINAL MIX 2、TERMINAL MIX 4、JOCKEY 3のオーディオ・インターフェイス機能を使用して外部音声を録音することができますので、録音していただき、作品作りにお役立てください。


投稿者:Support T

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