TERMINAL MIX 2などのReloop DJコントローラは、同梱するDJソフトウェア(Serato DJ Intro / Virtual DJ LEなど)でDJプレイするのが一般的ですが、コントローラとオーディオ・インターフェイスの機能が搭載されているので、DJソフトウェア以外のDAWソフトウェアなどでオーディオ・インターフェイスとして使用することもできます。
今回はオーディオ・インターフェイスとしての活用方法を解説します。
まずはReloop DJコントローラのラインアップを確認してみましょう。
- TERMINAL MIX 4:DJプレイに必須の機能を網羅した4デッキDJコントローラ
- TERMINAL MIX 2:2デッキコントロールに特化したデザインのDJコントローラ
- BEATMIX:ビギナーでも安心のシンプルなDJコントローラ
- JOCKEY 3 ME:JOCKEYシリーズの最終形態
上記4製品にはオーディオ・インターフェイス機能が搭載されているので、DAWソフトウェアなどでご利用いただくことができます。
DAWソフトウェアなどでのオーディオ・インターフェイスの設定
DAWソフトウェアなどでReloop DJコントローラをオーディオ・インターフェイスとして使用する場合、DAWソフトウェア内での設定が必要です。TERMINAL MIX 2を例にいくつかのDAWソフトウェアでのオーディオ・インターフェイスの設定を確認してみましょう。

▶ Cubaseの場合
▶ Logicの場合
▶ Studio One 2 Windowsの場合
Windows環境の場合、Reloop DJコントローラは別途ドライバのインストールが必要です。ドライバのインストールを実行することで、上記赤枠部分のようにオーディオ・インターフェイスの設定画面で「Reloop ASIO」を設定することができます。
※ JOCKEY 3 MEの場合、「Reloop Jockey 3 ME」を選択してください
DAWソフトウェアのオーディオ設定項目にTERMINAL MIX 2 または Reloop ASIOの表示を確認することができない場合、ご使用のコンピュータでハードウェアが認識されていることをご確認の上、選択してください。
なお、コンピュータで認識されている状態で、DAWソフトウェア内でTERMINAL MIX 2が認識されていない場合、ソフトウェアを終了し、TERMINAL MIX 2の電源を入れ直してから、再度DAWソフトウェアを起動してください。
DAWソフトウェア内でReloop DJコントローラが認識されない場合、ドライバがインストールされていない可能性も考えられます。TERMINAL MIX 2などのドライバについては、以下のリンクよりダウンロードすることができます。
DAWソフトウェアでのInputおよびOutput設定
DAWソフトウェア内でオーディオ・インターフェイスの設定が完了していても、ソフトウェア内のオーディオ・トラックの設定とハードウェア側のオーディオ・ケーブルの接続先に誤りがある場合、正しく音声の入出力ができません。
ソフトウェア内のオーディオ・トラックの設定とハードウェア側の設定について確認してみましょう。
オーディオ・トラックのInput項目について
上記3つの画像赤枠部分はソフトウェアのオーディオ・トラックの入力設定項目となっており、TERMINAL MIX 2のどの入力端子から音声信号を受けるかを設定します。
なお、DAWソフトウェアによっては、オーディオ・インターフェイスの複数の入力端子からの信号を受けるための設定がされていない場合があります。このような場合、DAWソフトウェアはオーディオ・インターフェイスの複数の入力端子から入力された音声信号を受けることができません。
TERMINAL MIX 2を例に解説すると、RCA端子とMIC端子から入力された音声信号のどちらか一方の入力信号をDAWソフトウェアは受けることができないといった具合です。
TERMINAL MIX 2などの複数の入力端子が搭載されているオーディオ・インターフェイスを使用する場合、DAWソフトウェアでオーディオ・インターフェイスのINPUT ROUTINGの設定を行ってください。
オーディオトラックのOutput項目について
上記3つの画像赤枠部分はソフトウェアのオーディオ・トラックの出力設定項目となっており、TERMINAL MIX 2のどの出力端子から音声信号を出力するかを設定します。
上記「オーディオ・トラックのINPUT項目について」の内容と同様に DAWソフトウェアによっては、オーディオ・インターフェイスの複数の出力端子から音声信号を出力させるための設定がされていない場合があります。このような場合、DAWソフトウェアから出力する音声信号を複数の出力端子から出力させることができません。
TERMINAL MIX 2を例に解説すると、MASTER端子またはPHONE端子のどちらか1つの出力端子からの音声出力となり、トラックの出力音声をMASTER端子とPHONE端子のそれぞれで同時にモニタリングしたいというとき、モニタリングできないといった具合です。
TERMINAL MIX 2などの複数の出力端子が搭載されているオーディオ・インターフェイスを使用する場合、DAWソフトウェアでオーディオ・インターフェイスのOUTPUT ROUTINGで出力先を追加するなどの設定を行ってください。
DAWソフトウェアのオーディオ・インターフェイスの設定方法などについてはDAWソフトウェアによって異なりますので、詳細についてはご使用のソフトウェアメーカーサポート窓口へもあわせてお問い合わせください。
Windows / Macのサウンドカードとして使う
最後にReloop DJコントローラのオーディオ・インターフェイスはDAWソフトウェア以外にコンピュータのOSのサウンドカードとして使用し、Youtubeなどの再生音声を高音質で視聴することができます。その場合はご使用のコンピュータ側でオーディオ・インターフェイスの設定が必要となります。
TERMINAL MIX 2をWindows / Macintoshのサウンドカードとして設定する場合、以下の手順をご確認ください。
Windows
- Windowsスタートメニューよりコントロールパネルを開きます
- 「ハードウェアとサウンド」メニューをクリックします(OSバージョン、コンピュータの機種によって名称が異なる場合があります)
- 「サウンド」メニューをクリックすると右画像のようにポップアップウインドウが表示されます
- 以下画像赤枠部分のTERMINAL MIX 2を選択後「規定値に設定」ボタンをクリックし、規定のデバイスに設定します
Macintosh
- システム環境設定を開きます
- サウンドのアイコンをクリックすると右画像のように表示画面が切り替わります
- 「サウンドを出力する装置を選択:」よりTERMINAL MIX 2を選択します
なお、コンピュータ側でのオーディオ設定方法については、使用するOSによって多少異なりますので、コンピュータメーカーサポート窓口へあわせてお問い合わせください。
以上で「Reloop DJコントローラのオーディオ・インターフェイスを活用してみよう!」は終了です。
また、今回解説した内容とは別でコンピュータでの録音について解説しているページがありますので、以下のリンクをあわせてご参照ください。
投稿者:Support T
- 投稿記事:Rob Papen社の「eXplorer II」で曲を作ってみる 目次
- 投稿記事:複合型エフェクト「RP-DISTORT」
- 投稿記事:コンピュータで録音してみよう
- 投稿記事:RP-VERBの各セクション紹介
- 投稿記事:【短期集中連載】SubBoomBass 連載目次
- Reloop ヘッドフォン RHP-10を自分好みにカスタマイズ!!
- Virtual DJ LEのサンプラーをフル活用する
- Reloop RHP-5 便利なフォン・コントロール
- SCRATCH SESSION!