REAKTOR 5.7.0 アップデートが公開されました。今回はモジュールのワイヤリングのデバグモードの追加やスクリーンセット機能の追加、レイアウト変更や細かい問題修正などが行われています。内容だけ文章にしてみると、それはもう地味なアップデートだと感じるのですが、Play、Editモードの追加はREAKTOR 5をプラグインモードで使用する際に特に使用感を向上させるという意味で重要なアップデートになっています。
Playモード??
下記画像はDAWソフトのプロジェクト内でプラグイン起動したREAKTOR 5.7.0に、LAZERBASSをロードしたものです。
この画像を見て「おやっ!?」と思った人は、普段からかなりREAKTOR 5を使いこなしている人に違いないですね。
REAKTOR 5.7.0ではEnsembleのロード後はPlayモードと呼ばれるモードになっています。これは平たく言うと、REAKTORシリーズの核心とも言えるストラクチャーへのアクセスを行わず、GUI上のノブやスライダーのみのエディットを行うというモードで、難しいことは考えずシンセサイザーなどの音作りに集中できるというものです。
そのため、パネル/ストラクチャーの表示切り替えや、エディットパネルなどのショートカットも表示されません。
下記画像はREAKTOR 5.6.2のもので、サイドペインとパネルの間にショートカットボタン(画像赤枠)が表示されています。
▶ REAKTOR 5.6.2 ショートカット
これによって、サウンド作りに集中できるだけでなく、誤ってノブやスライダーのGUIを移動してしまったり消してしまったりというようなミスを防ぐことに繋がります。エディットした内容はDAWソフトのプロジェクト内にトータルリコールされるので、オートセーブ設定などを気にする必要もありません。
Editモード??
逆にこれまで同様、ストラクチャーで様々なモジュールの組み合わせや入れ替えを行う場合にはどうするのか??というと、現在のREAKTOR 5のプリセット名称が表示されるプルダウンメニュー左のToggle Edit Modeボタン(画像赤枠)をクリックします。
▶ REAKTOR 5 Editモード起動アイコン
これにより従来のストラクチャーの表示や編集、オートセーブなどを使用することができるようになります。
▶ REAKTOR 5.7 ショートカットアイコン
実際に使用していると、このちょっとした変化が思ったよりも大きく感じられたり、スクリーンセットを自由に作っておけるようになったりと、REAKTOR 5をサラっと使いたいという方にも、もっとディープに使いこなしたいという方にも、利点の大きいアップデートになっていると思います。
まだ5.7.0アップデートを実行されていないREAKTOR 5ユーザーの方は、Service CenterまたはNIウェブサイトよりダウンロード/インストールを実行してください。