(2015/07/15)
強烈ディストーションシンセRAW!!というタイトルで、RobPapen Rawを紹介してきた本連載。
ディストーションシンセという名の通り、歪ませて歪ませて、また歪ませる。とにかくぶっ飛んだサウンドが得意です。
もちろんクリーンなサウンドも出せますし、苦手ということもないですが、やはりそこはディストーションシンセ、極悪なサウンドにこそ最高のパフォーマンスを発揮すると信じて疑わないです。
RAWに限らずディストーション系のエフェクトを使用する時に注意が必要なのが音量管理だと思いますが、RAWには予め音量管理をアシストする機能が搭載されています。
今回はそんなお話しです。
あと『強烈ディストーションシンセRAW!!』は今回で最終回。
Automatic Volume Limiting
ディストーションは信号を増幅するという性質上、ついつい音量が上がってしまいがちです。
なので、場合によってはトラックにリミッターを仕込んでおいたりしますが、RAWの場合は初めからAutomatic Volume Limitingという機能が有効になっているため、ディストーションをガンガンに掛けていった時に音量がグイッと上がってしまっても、AMPのVOLUMEを勝手に適正な値まで下げてくれます。
これは必ずしも0dBを超えないというものではないですが、あまり細かいことを気にせず音作りに専念できるのが嬉しい機能です。
逆に、リミッターが働いては困るというシチュエーションもあるかも知れません。
この場合はAutomatic Volume Limitingをオフにしましょう。
画面右上RAWのロゴをクリックすると、RAWの底面が出てきます。
ゴム足がついているので底面です。
間違いないです。
この画面には現在インストールされているバージョンやクレジット、インフォが表示されますが、左下にはグローバルコントロールがあります。
ここではコンピュータのキーボードでプリセットをスクロールするか、MIDIプログラムチェンジやMIDIバンクチェンジを有効にするかというような、他のRobPapen製品と共通のメニューに加えてAutomatic Volume LimitingのOn/Offのチェックがあります。
Automatic Volume Limitingが不要な場合はこのチェックを外しましょう。
それでは終了いたします!
そういったわけで途中脱線しつつ足掛け14回に渡って連載してきた強烈ディストーションシンセRAW!!。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
RobPapenシンセサイザーはそれぞれキャラの立った製品ばかりですが、その中でもRAWは現在最も尖っていると言っても良いのではないかと思います。
エッヂの立った主張の強いシンセサイザーを探している人は是非一度デモ版を試してみてください。
それでは!