orbit.2 LE / orbit.4 LE 取扱説明書

目次
1. 本書について
orbit LE ユーザーガイド 第1版(Issue 1)
Copyright © 2024 Union Audio Limited. All rights reserved.
当社は最善を尽くし、本書に含まれる情報が真実かつ正確であると信じておりますが、誤記や脱漏について責任を負うものではなく、必要と思われる変更を予告なく行う権利を留保します。
本製品は、販売される国で適用される基準、規制、および指令に準拠するように設計されています。
注:本ミキサーまたは関連する電源ユニットに承認されていない変更や改造を加えた場合、コンプライアンスに悪影響を及ぼし、ユーザーの操作権限が無効になる可能性があります。
設計および製造元: Union Audio LimitedUnit 4 Redruth Enterprise Park, Redruth, Cornwall, TR16 5EZ, UK
www.unionaudio.co.uk
2. 国内製品保証規定
Union Audioは、当初の購入日から2年間(保証期間)、本ユーザーマニュアルに従って使用された場合の、元のパッケージに含まれる製品および付属品の材料および製造上の欠陥を保証します。
- 保証条件に基づく修理または交換によって、保証期間が延長または更新されることはありません。
- 修理または直接の交換は、機能的に同等なサービス交換ユニットによって履行される場合があります。
- 本保証は第三者への譲渡はできません。 本保証は購入者の唯一の救済手段であり、Union Audioおよび認定されたサービスセンターは、本製品の不具合に起因する付随的・派生的な損害や、明示または黙示の保証違反に対して一切の責任を負いません。
保証条件
- 機器が、意図的であるか偶発的であるかを問わず、誤用、放置、または当社が承認した以外の改造を受けていないこと。
- ポテンショメーターの摩耗、および塗装やシルク印刷に対する外観上の損傷は保証対象外です。
- 必要な調整、変更、または修理が、Union Audioまたは指定のエージェントのみによって行われていること。
- 不具合が生じた場合は、購入証明書を添えて、お買い上げの販売店または国内販売窓口までご相談ください。 発送前に必ず窓口へご連絡ください。
- 輸送中の損傷を避けるため、ユニットを返送する際は必ず製品出荷時の梱包箱(オリジナルカートン)を使用してください。
- 修理やサポートに関する詳細は、ディリゲントカスタマーサポート(Union Audio製品窓口)までお問い合わせください。
3. 安全上のご注意
重要:指示を読み、必ず保管してください
- 本製品は本来の目的のみに使用し、すべての警告に留意してください。
- 警告: 火災や感電のリスクを防ぐため、本ミキサーを水の近くや、雨・湿気にさらされる場所で使用しないでください。
- 液体がミキサーや電源にこぼれないように常に注意し、花瓶や飲料用グラスなどの液体が入ったすべての物体を、装置から十分に離しておいてください。
- 十分な換気を確保し、すべての換気口が塞がれたり制限されたりしないようにしてください。
- アンプの出力を本装置に接続しないでください。 ミキサーをオーディオソースやパワーアンプ入力に接続する際は、常に正しく高品質なケーブルを使用してください。
- 熱源(ラジエーター、ストーブ、アンプなど)の近くにミキサーまたは電源を設置しないでください。
- 操作部や外装を損傷する恐れがあるため、鋭利な物や重い物をミキサーまたは電源の上に置かないでください。
- 乱暴な取り扱いや強い振動を避け、移動・輸送のために元の梱包材を保管してください。
- 液体をこぼした場合、物体が装置内に落下した場合、落とした場合、または正常に動作しない場合は、速やかにディリゲントカスタマーサポートまで点検を依頼してください。
- ミキサーまたは電源のいずれのカバーも取り外さないでください。 内部にユーザーが修理可能な部品はありません。
- 必ずお住まいの地域のメイン電源に適した電源アダプターを使用し、電源が地域のメイン電圧に対して正しく指定されていることを確認してください。
- DCリード線が踏まれたり、挟まれたり、引き伸ばされたりしないよう保護してください。
- 雷雨の際や、電源を入れたまま装置を長時間使用しない場合は、プラグを抜いてください。
4. orbit LEについて
Union Audio orbit.2 LE および 4 LE は、卓越した音質と構造品質を提供する高性能ロータリー・アナログDJミキサーです。 orbit LEは、オーディオ・パフォーマンスにおいて最高水準を求める方のために設計されており、優れたDJ体験を提供するよう設計されています。
これらのクラシックなデザインのミキサーは完全に独立したチャンネルを備えており、各チャンネルには高品質のフォノ・プリアンプとライン入力、可変Qを備えたハイパス・フィルター、プリ/ポスト・スイッチ付きのFXセンド、正確なAlps製ロータリー・フェーダーが装備されています。
マスター・セクションには、マスター出力、ブース出力、およびAuxリターンの独立したレベル・コントロールがあり、2つのバックライト付きカスタム・アナログVUメーターによる正確な信号モニタリングが可能です。 強力なヘッドフォン・アンプはスプリット・キューとキュー/ミックスの両方を備えており、最大限の汎用性のために1/4 インチと3.5 mmのヘッドフォン・ジャック・ソケットを備えています。
追加のハイライト(Additional Highlights)
- Cue Mix: ヘッドフォンで聞こえる音を最大限にコントロールし、ミックスを最大限に活用できます。
- 3バンド・アイソレーター: 各バンドで完全なカットから+6 dBのブーストが可能です。 200 Hzから2 kHzのクロスオーバーにより、ミックスのサウンドを形作るための多くのオプションが提供されます。
- 可変Q付きHPF: HPFを回転させると、伝統的なアナログの方法でQ値が増加します。
- マスター・インサート・ジャック: コンプレッサー、グラフィックEQ、エフェクトなどの追加の信号処理を追加するためのものです。
- バランス出力: マスター出力は完全なバランスXLRです。


5. チャンネル・コントロール
orbit.2 LEは2つのオーディオチャンネルを備え、orbit.4 LEは4つのチャンネルを提供します。 両モデルの各チャンネルには、RIAAプリアンプ・ステージとデュアル・ステレオ入力が含まれています。 さらに、orbit.4 LEはチャンネル1と2にマイク入力を提供します。

Aux(Auxiliary Send)およびpreスイッチ
Aux: 個々のチャンネルのオーディオ信号を外部エフェクト・プロセッサーに送ることができます。 この信号のレベルはAuxコントロール・ノブで調整できます。
pre: Auxiliaryセンドは、プリ・フェーダー(下)またはポスト・フェーダー(上)のいずれかに設定でき、信号パスのどこからセンドを取得するか、およびチャンネルのフェーダーレベルとどのように連動するかを決定します。 プリ・フェーダーのセンドはモニタリングや外部処理のために一定の信号を送る場合に便利であり、ポスト・フェーダーのセンドはメインミックスでのチャンネルレベルに比例してエフェクトを追加するのに役立ちます。

Trim(トリム)および入力切替
Trim: チャンネル入力トリムは、その特定のチャンネルに入ってくるオーディオ信号のレベルを調整します。 最良のオーディオ品質を得るためには、入力トリムを適切なレベルに設定することが重要です。
RIAA/Line select: 入力選択スイッチは、各チャンネルでターンテーブルかLineかを選択するために使用します。 RIAAフォノ入力はターンテーブル用であり、RIAAイコライゼーション・カーブに対応する正確な周波数イコライゼーションを提供します。 Line入力は、比較的強力で標準化されたラインレベルのオーディオ信号を受け入れるように設計されています。 ボタンが押し込まれて点灯しているときにLineが選択されます。

HPF(ハイパス・フィルター)
チャンネル・ハイパス・フィルターは、チャンネル信号の低周波数カットオフを調整します。 15 Hzから1.5 kHzのスイープ周波数範囲を持つ2ポール・レスポンスと可変Q(Variable-Q)を備えています。 可変Qはフィルターのレゾナンスを自動的に調整し、過度な低周波の増幅を抑えながら、クラシックな高レゾナンスのフィルターサウンドを維持します。

Cueおよびフェーダー
Cue: アクティブなとき、Cueボタンは赤く点灯し、オーディションのためにプリ・フェーダーのチャンネル信号をヘッドフォン・モニターにルーティングします。 ボタンはトグル機能を持っており、押すたびにオン/オフが切り替わります。 各チャンネルのCueは独立しており、他のチャンネルのCueボタンを押しても上書きされません。
Fader: チャンネル・フェーダーは、異なるオーディオソース間のスムーズなミックス・トランジションを提供します。 メインのMixバスに送られるチャンネルレベルを設定するために使用するものではありません。その目的にはチャンネル・トリム・コントロールを使用してください。 各フェーダーは、Off(完全に反時計回り)からUnity(完全に時計回り)までの範囲を持ち、プログレッシブな法則に従います。 チャンネルフェーダーには信号のゲインは組み込まれておらず、最良のダイナミックレンジを得るためには、ミックスに供給するチャンネルでは完全に時計回りの位置で操作する必要があります。
6. マスター・コントロール

出力レベル設定
Master: マスター・レベル・コントロールは、マスターXLR出力および接続されたPAシステムに送られるMixバスの出力レベルを調整します。 最良のS/N比(SNR)を得るためには、コントロールを「12時」以上の位置に合わせてミキサーを操作することをお勧めします。 これにより過剰な音量になる場合は、接続されているパワーアンプのゲインを下げてください。
Booth: ブース出力はメインMixバスの独立したローカル・モニタリングを提供し、メインMixのレベル・コントロールの影響を受けません。

モニター設定
Split: Split Cueボタンは、チャンネルCue信号を左のヘッドフォンに、Mixバス信号を右のヘッドフォンにルーティングし、Cue/Mixコントロールと連動して機能します。 アクティブなときはこのボタンが赤く点灯します。
Cue/Mix: Split Cueがオフのとき、Cue/Mixコントロールを完全に反時計回りから完全に時計回りに回すと、両方のヘッドフォン・チャンネルが100%のCue信号から100%のMix信号へとフェードし、中央で両方の信号が50%ずつミックスされます。 Split Cueがアクティブなとき、このコントロールは左ヘッドフォンのCue信号と右ヘッドフォンのMix信号の間をパン(パンニング)します。
Phones: ヘッドフォン出力のレベルを調整します。 ミキサーには強力で高品質なヘッドフォン・アンプが搭載されており、33 Ωから170 Ωのインピーダンスを持つヘッドフォンでの使用に最適化されています。 推奨インピーダンスを上回る、または下回るヘッドフォンは避けるべきであり、特に33 Ω未満のインピーダンスのヘッドフォンは回路に損傷を与える可能性があります。
警告!
深刻な聴力低下を招く恐れがあるため、大音量または長時間にわたるヘッドフォンの使用は避けてください。

リターンおよび出力メーター
Return: リターン・コントロールは、リアパネルのAux Returnソケットに接続された外部信号ソース(エフェクト・プロセッサーなど)の信号レベルを調整します。
Output Meters: 大型のアナログVUメーターにより、左右のメインMixバスの信号レベルを簡単にモニタリングできます。 信号レベルは、アイソレーターの後、マスター・レベル・コントロールの前にモニタリングされます。 メーターの応答はVU(ボリューム・ユニット)規格であり、平均信号レベルを表示します。 どちらのメーターも温かみのある白色照明を採用しており、明るすぎたり気を散らしたりすることなく、暗い環境でも簡単にモニタリングできます。 最小の歪みと最良のダイナミックレンジを得るためには、メーターの読みが-5 VUから0 VUの間になり、信号のピークが+1 VUを超えないようにミキサーを操作してください。 Mixバスの信号レベルが+3 VUを超えると、メーターの照明が過剰な信号レベルの視覚的な警告としてますます赤く光り始めます。
Headphones Output: ヘッドフォン出力ソケットはフロントパネルの右下隅にあり、1/4 インチおよび1/8 インチ(ステレオミニ)の両方のTRSジャック接続をサポートしています。
7. 3バンド・アイソレーター

3-Band Isolator(3バンド・アイソレーター)
これは、Low、Mid、Highの3つの個別の周波数コントロールを備えた多用途のイコライザーです。 各バンドは、周波数範囲を完全にカットするか、最大+6 dBuまでブーストするように調整できます。 これにより、オーディオの各周波数範囲を正確に制御し、サウンドの特定の要素を強調または削減することができます。
- Low: -3 dB = 200 Hz
- Mid: 中心周波数 = 800 Hz
- High: -3 dB = 2 kHz
8. リアパネル接続

チャンネル入力およびアース
Channel Input: 上段のRCA(Phono)コネクターは、ターンテーブルのマグネティック・カートリッジでの使用を想定しており、RIAAイコライゼーションを内蔵しています。 敏感な回路に損傷を与える可能性があるため、これらの入力にラインレベルのソースを接続しないでください。 下段のRCAコネクターは、+26 dBuから-10 dBuの範囲内のLineレベル信号用です。
Earth terminal: これは、グラウンド・ハムを低減するためにターンテーブルを接地するためのものです。 刻み付きのポストを緩めて、ミキサーシャーシとポストの間にターンテーブルのグラウンド・フォーク端子を接続してください。

Aux出力、リターンおよび録音出力
Aux out: Auxiliary出力は、TipがHot、RingがCold、SleeveがGroundという標準的な規則に従った1/4 インチTRSジャック・ソケットを介して行われます。 規定出力レベルは0 dBuです。
Aux Return / Insert: 「Insert On」が出ていない(オフの)とき、これらのソケットはAuxiliaryリターンとして機能し、TipがHot、RingがSignal Ground、SleeveがChassis Groundという標準的な規則に従います。 規定入力レベルは0 dBuです。「Insert On」スイッチを押し込むと、これらのソケットはMixインサートとして機能し、Tip = Send、Ring = Return、Sleeve = 共通Groundという標準的な規則に従います。 外部プロセッサーは、-2 dBuから+18 dBuの間の公称動作レベルを持つ必要があります。 これらのソケットに接続された外部機器はオーディオの忠実度に影響を与えることに注意し、スタジオ・グレードの機器を使用することを強くお勧めします。
Record Out: Record出力は、316 mV、-10 dBV(-8 dBu)の公称レベルを持つRCAコネクターを介して行われ、ほとんどの2トラック・レコーダーと互換性があります。 Record出力はインサートの後に取得され、アイソレーターEQの影響は受けますが、マスター・レベル・コントロールの影響は受けません。

マイク、出力および電源
Mic Input: マイク入力(orbit.4 LEのみ)はチャンネル1と2に割り当てられています。 Mic Onボタンが押し込まれると、そのチャンネルのRIAA入力がバイパスされ、Mic入力のバランスXLRが有効になります。 Pin 1 = Ground、Pin 2 = +Hot、Pin 3 = -Coldです。
Master Out: マスター出力のXLRは電子的にバランスされており、Pin 2がHot(正相)、Pin 3がCold(逆相)、Pin 1がグラウンドとなっています。 マスター・レベル・コントロールが完全に時計方向に回され、メーターが-4 VUを示している時、出力レベルは約+12 dBuとなります。
Booth Out: ブース出力には1/4 インチTRSジャックが装備されており、TipがHot(正相)、RingがCold(逆相)、Sleeveが共通グラウンドとなるインピーダンス・バランス方式です。 ブースのレベル・コントロールが完全に時計方向に回され、メーターが-4 VUを示している時、出力レベルは約+6 dBuとなります。
Power: ミキサーに付属の18 V DCアダプターのみを使用してください。 ミキサーの電源を入れるには、ロッカースイッチを「-」の位置に設定します。 電源を切るには、スイッチを「o」の位置に設定します。
8. 主要諸元(Specifications)
※以下に示す仕様の数値は、orbit.2 LE および orbit.4 LE で同様の特性となります。
| 歪率およびノイズ(THD+N un-weighted) | 0.005%(0 dBu, 20 Hz〜20 kHz, Line In to Mix Out +4 dBu) |
|---|---|
| 周波数特性(Line in to Mix Out) | ±2 dB(20 Hz〜100 kHz) |
| RIAA精度 | ±1 dB(20 Hz〜20 kHz) |
| フェーダー・シャットオフ | -80 dB |
| L/Rクロストーク(Line in to Mix Out 1 kHz) | < -75 dB |
| 残留Mix出力ノイズ(22 Hz〜22 kHz un-weighted) | < -90 dBu |
| Line In to Mix Out Unityノイズ | < -85 dBu |
| 最大出力レベル(Mix Out 0.5% THD) | +27 dBu |
| ダイナミックレンジ | 117 dB |
| チャンネル・ハイパス・フィルター(時計方向最大時) | -3 dB / 1500 Hz |
| Master 3バンド・アイソレーター | 200 Hz, 800 Hz, 2000 Hz |
| ヘッドフォン・アンプ最大出力 | 750 mW RMS – 33 Ω |
| 電源(PSU)タイプ | 外部SMPSU |
| メイン電圧範囲 | 90〜260 VAC |
| 電源出力 | 18 V DC 30 W |
| 電源効率レベル | LEVEL VI |
9. 寸法および質量(Dimensions)
orbit.2 LE
| ミキサー寸法(高さ×幅×奥行き) | 195 mm × 230 mm × 88 mm |
|---|---|
| 本体質量(Weight) | 2.5 kg |
| 梱包時寸法(長さ×幅×高さ) | 37 cm × 28 cm × 20 cm |
| 梱包時質量 | 3.4 kg(7.5 lb) |
orbit.4 LE
| ミキサー寸法(高さ×幅×奥行き) | 195 mm × 350 mm × 88 mm |
|---|---|
| 本体質量(Weight) | 3.5 kg |
| 梱包時寸法(長さ×幅×高さ) | 48 cm × 28 cm × 20 cm |
| 梱包時質量 | 4.6 kg(10 lb) |
