Q:Numa Compact 2 / Numa Compact 2xをコンピューターに接続してMIDIキーボードとして使用する際に、入力されたMIDIノートが重複して記録されてしまいます。
このような場合、以下の「A1」と「A2」について、本体、及び受信するソフトウェアの設定をご確認ください。
A1:MIDIモードのZONEがふたつともオンになっている可能性があります。
Numa Compact 2 / Numa Compact 2xのMIDIモードには、ZONE AとZONE Bのふたつのゾーンがあり、2系統のMIDI出力が行なえます。それぞれのゾーンの設定によって、特定の鍵盤を境に音色を分ける「スプリット」や複数の音色を同時に鳴らす「レイヤー」など多彩なMIDI演奏が可能になりますが、単にDAWなどのMIDIトラックに演奏を入力するだけの場合には、どちらかのゾーンをオフにしておく必要があります。
どちらかのゾーンをオフにするには:
- 本体で演奏を行うSOUNDモードから、[MIDI] ボタンを押してMIDIモードに入ります。
- MIDIモードに入ると[MIDI] ボタンが点灯します。恐らく、この写真の通り、[ZONE A] ボタンと[ZONE B] ボタンのどちらも点灯している状態と思われますので、どちらかの[ZONE] ボタンを押してオフにします。
- これでNuma Compact 2 / Numa Compact 2xから送信されるMIDI信号は1系統になりますので、MIDIノートが重複して記録されることはありません。
尚、写真ではZONE Aがオンになっていますが、Numa Compact 2 / Numa Compact 2xの初期設定では、ZONE BのMIDIチャンネルが「1」、ZONE AのMIDIチャンネルが「2」に設定されていますので、ご使用環境に合わせてZONE AとBを選択してください。
A2:USBケーブルでコンピューターと接続している場合、受信するソフトウェア側でポートの選択を行う必要があります。
Numa Compact 2(バージョン1.2.0以降) / Numa Compact 2xをUSB端子経由でコンピューターと接続しますと、コンピューター上では、以下の二つの内部ポートが認識されます。
- – keyboard
- – controller
これらの役目はそれぞれ、
- – keyboardポート:Numa Compact 2/2xの鍵盤部分から内蔵音源に送られる信号(SOUNDモード)
- – controllerポート:MIDIキーボードとして外部機器に送られる信号(MIDIモード)
となり、つまり、
– keyboardポート:
– keyboardポートは、SOUNDボタンを押してSOUNDモードに入った際の、LowerとUpperの信号をそれぞれ出力します。SOUNDモードでLowerとUpperがそれぞれオフになっている場合は、このポートからMIDI信号は出力されません。
– controllerポート:
– controllerポートは、MIDIボタンを押してMIDIモードに入った際の、Zone AとZone Bの信号をそれぞれ出力します。MIDIモードでZone AとZone Bがそれぞれオフになっている場合は、このポートからMIDI信号は出力されません。
USBケーブルでコンピューターと接続している際、入力されたノート情報などが重複してしまう場合は、ソフトウェア(DAWなど)のMIDI入力端子設定画面で、「- keyboard」ポートを無効にし、「- controller」ポートの信号のみを受信するように設定していただけましたら、MIDIモードでのZone AとZone Bのオン・オフに連動してDAWにMIDI信号が出力されます。Zone Aだけがオンになっていましたら、Zone Aの信号のみが、Zone Bがオンの場合はZone Bの信号のみ、どちらもオンの場合はZone AとBの信号が、どちらもオフの場合は、「- controller」ポートから信号は出力されません。
ソフトウェア(DAWなど)のMIDI入力端子設定画面で「- keyboard」ポートも有効になっていますと、Zone AとBをオフにしても、SOUNDモードでのLowerやUpperの信号が出力されてしまいますので、DAWはそれを受信して発音してしまいます(SOUNDモードのLowerとUpperの両方をオフにすれば、「- keyboard」ポートから信号は出力されません)。
つきましては、ソフトウェア(DAWなど)のMIDI入力端子設定をご確認いただき、「- keyboard」と「- controller」の両方が有効になっている場合には、「- keyboard」ポートを無効にし、「- controller」ポートの信号のみを受信するように設定してから、動作をご確認ください。