日頃クラシック音楽なんて聴く機会がないけど、何か気になるといった方はいらっしゃるでしょうか? お金を払ってクラシックの曲をCDやダウンロードで買うのも気がひけることだし、買って損した気分になるのもいやだ!といった方はいらっしゃるでしょうか? また、普段はDJとかロックをやっているけど、クラシックのジャンルに触発されて、自分の創造性の範囲をさらに広げたいという方はいらっしゃるでしょうか?
そうした方に朗報なのが、NAXOSミュージック・ライブラリです。
例えば、私のオフィスの近くにある(といってもそこまで近くはないですが)日比谷図書館では図書館の利用者会員になると、NAXOSを無料で聴き放題にできます!
日比谷図書館の会員になって、図書館のウェブサイトへログインすれば、千代田区立図書館としてNAXOSヘログインして無制限で利用できるようになります。これは日比谷図書館でなくても、千代田区管轄の図書館であれば同様のことが可能です。
図書館によっては、2週間の無料ログイン券というものを配布しているところもありますが、千代田区の図書館であれば、無制限で利用できます。ちょっとクラシックについて知りたいという方には何ともありがたい話ですね!
▶ フランチェスコ・トリスターノ:バッハ「パルティータ1番」
以前にトピックに挙げたFrancesco Tristano Schlimeのクラシックの演奏も、図書館の利用者会員であれば全て聴くことができるようになります!
こうしたサイトの使い道は色々とあると思います。
例えば、StudiologicのNuma PianoやNuma Compactでピアノ曲を弾いてみたいけど、実際の演奏がどんなものかを確認したい場合は、こうしたサイトを利用して演奏を聴きながら練習してもよいでしょう。このサイトには色々な演奏家の演奏が入っていますので、自分の好みの演奏を探して、自分の演奏の参考にしてみることもできるでしょう。
このサイトでは、標準的な検索機能の他、作曲家、アーティスト、ジャンルの分類検索もでき、膨大なデータベースの中から好きなものを選択することができます。あるいは色々な作曲家の曲を聴いてみて自分の好みにあう作曲家を選んで、とことんその作曲家を聴いてみるのも良いでしょう。マニアックに好きになった段階でそのCDあるいはダウンロード購入をするのでも遅くはないと思います。好きなので何回も聴くことを考えれば購入して聴く方が良いと思います。
こうした冒険をすることでハッとするような多くの発見があると思います。クラシックには「古典」では収まらない何かがあるんだということを新鮮に感じ取ることができるのではないでしょうか?
NAXOSは、毎年日本で行なわれる世界最大のクラシック音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでも利用されています。コンサート・チケットを購入する前に、曲を試聴して好みのコンサートを選べるように各曲にNAXOSのリンクが貼られています。コンサートの前に曲を聴くのは邪道だ!と言う方も中にはいらっしゃるかとは思いますが、ロックのライブへ行くのもアルバムを聴いた後で行くことがありますよね。そこはあまりこだわらず気軽に行きましょうか。
また例えば、ちょっとマニアックですが、あの有名な人がこんな作曲もしていたとは!と驚かされることもあります。
フリードリッヒ・ニーチェ(ワーグナーの熱烈なファンの哲学者):
テオドール・W・アドルノ(フランクフルト学派の社会学者、音楽哲学者):
- シェーンベルク/トッホ/ベルク/ヒンデミット/アドルノ:ピアノ作品集(クローネンベルク)
- シューマン:謝肉祭(ラヴェル編曲)/子供の年/交響曲第2番(ロイヤル・フィル/イェレス)
(アドルノによるシューマンの曲の編曲)
E.T.A.ホフマン(ドイツのロマン主義文学の代表的作家):
などなど、おもしろいですよね。
特にアドルノは、過去にアルバン・ベルクに師事して本気で音楽家を目指していた時期もあり、非常に繊細な素晴らしい曲です。
また、色々な作曲家による色々な編曲も聴くことができます。
例えば、マーラーによるシューマンの曲の編曲、シェーンベルクによるブラームスの曲の編曲などなど、ここまでくるとどうでもいいや!といったものまで結構あったりします。それに、鈴木ヴァイオリンなどの楽器の教則本の音源が入っていたりして、データ量の膨大さに驚かされます。
皆様もこのサイトを有効活用して、色々な楽しみ方をしていただければと思います。