(2014/12/26)
Mixcraftの魅力をお伝えし続けている本連載。
ここ数回は、最近公開となりましたMixcraft 7の新機能をご紹介しております。
ちなみに前回は、ワープマーカーやスライス機能といったMixcraft 7でパワーアップされたオーディオ編集をご紹介いたしました。
今回は、オーディオ繋がりということで、Mixcraft 7で追加された2種類のサンプラーについてご紹介したいと思います。
サンプラーとは、オーディオを取り込み、そのオーディオを再生できる装置です。ただ単に再生させるだけではなく、取り込んだ音に対して加工ができたり、あるフレーズを細かく取り込み、全く新しいフレーズとして再生といったことも可能です。
Alpha Sampler
サンプラーは、先ほどご紹介した機能を持つ非常に便利な装置ですが、Mixcraft 7では、Alpha Sampler、Omni Samplerという2種類のサンプラーが内蔵インストゥルメントとして追加されております。
まずは、Alpha Samplerからご紹介しましょう。
Alpha Samplerは、1つのサンプルを取り込むとそのサンプルに対し、自動的に音階がつけられます。そのため、1つのサンプルを取り込んだだけで、MIDIの打ち込みで新たなフレーズを作成することが可能です。
このAlpha Samplerについて、動画を作成いたしました。ご覧ください。
Omni Sampler
続いて、Mixcraft 7で追加されたもう1つのサンプラー、Omni Samplerについてご紹介します。
Alpha Samplerと異なりOmni Samplerでは、複数のサンプルを取り込むことが可能です。
そのため、各スロット部分にキック、スネア、ハイハット、シンバル、タムというように、ドラム・キットのサンプルをそれぞれ取り込み、自前のドラム・キットを作成することも可能です。
また、Mixcraft 7とOmni Samplerの連携はとてもスムーズです。
前回ご紹介いたしましたオーディオを切り分ける「スライス」機能を思い出してください。
このスライスでは、指定した間隔でオーディオを切り分けることが可能でした。その際、「切り分けたオーディオを、どこへ出力するか」といった設定が可能です。
その出力先の設定の中にOmni Samplerとありますが、出力先をこのOmni Samplerに設定にしておくと、切り分けられたオーディオが自動でOmni Samplerのスロットに自動的にロードが行われます。
では、この一連の流れも含め、Omni Samplerの働きを動画で確認してみましょう。
このように、Mixcraft 7ではAlpha Sampler、Omni Samplerという強力なサンプラーが追加されたことで、オーディオ・ファイルを使ったフレーズ作りの自由度がさらに増しています。
Mixcraftには大量のループ音源があらかじめついてくるだけに、オーディオ周りの機能がパワーアップしているのは嬉しいですね。
それでは、次回もお楽しみに!皆様、よいお年を!