【最終回】Mixcraft 6で音と映像をミックスVol.37!

Mixcraft Pro 6で映像をミックス ヘッダー

(2014/05/09)

Mixcraftの魅力をお伝えしている本連載。映像編としては6回目で、連載全体としては37回目にもなりました。

Mixcraftには日本語マニュアルが同梱されますが、「マニュアルを読まなくても、この連載を読めばMixcraftが使えるようになる」、「マニュアルには載っていない、1つ進んだMixcraftの使い方を解説しよう」という目標を常に持って、連載を続けてきました。

Mixcraftを使うにあたって、この連載が少しでもお役に立っていればとても嬉しく思います。
37回目の今回が、「Mixcraft 6で音と映像をミックス」の最終回です。

■ 映像の音を、より良くしたい!マスタリング・エフェクトを使う
■ ビデオ・ファイルへの出力方法


映像の音を、より良くしたい!

Mixcraftは、「使いやすさ」を非常に重視したソフトウェアです。
これまで「コンピュータでの楽曲作り」や「映像編集」などの経験がない方でも、Mixcraftを購入したその日から、楽曲作り、映像作りが楽しめます。

映像であれば、Mixcraftにはテキストやマスク機能、ビデオ・エフェクトなどが搭載されています。
楽曲であれば、Mixcraftの特長でもあるループを使うことで、曲作りが簡単に行えることはこの連載で何度もご紹介してきました。

また、簡単な操作で楽曲の音質をぐっと上げる方法があります。

それは、「マスタリング・エフェクトを使うこと」!

Mixcraft Pro Studio 6には、マスタリング・エフェクトとして有名な「iZotope Mastering Essentials」(以下iZotope)がバンドルされています。

▼ iZotope Mastering Essentials

マスタリング・エフェクト

「マスタリング」とは、楽曲作りにおいて最終行程で、なおかつとても重要です。マスタリングの有無で、楽曲の完成度は大きく異なります。

またマスタリングは、専門的な知識や整った環境が必要とされます。そのため、楽曲制作を始めたばかりの方には、マスタリングはハードルの高い行程に思えるかもしれませんが、iZotopeを使えば、とても簡単な操作でマスタリングが行えます。

マスタリング・エフェクトは、全てのトラックに対して効果を適用させる必要があります。
そのため、マスタリング・エフェクトは、マスター・トラックにインサートしてください。

マスタリング・エフェクト

iZotopeが表示されると、以下の画面が表示されますが、ここでは「Continue」を選択してください。

iZotope

iZotopeでは、

  • 「WAVE EQUALIZER」
  • 「ROOM SIMULATION」
  • 「TUBE AMPLIFIER」

の3つの項目から、それぞれ楽曲調整が可能です。

iZotope 3つの項目

しかし、iZotopeには大量のプリセットが用意されているため、楽曲の雰囲気にあったプリセットを選ぶ方が簡単です。

▼ iZotope大量のプリセット

iZotope大量のプリセット

では、iZotopeの効果を試してみましょう。

以下の音源は、8小節ごとにiZotopeが

OFF → iZotopeがON → iZotopeがOFF

という順番で切り替わります。

違いは歴然ですね。みなさんも、iZotopeをマスター・トラックにインサートしてみてください。驚くほど、音が変わりますよ!

ビデオ・ファイルへのまとめ方

映像編第1回目でもお伝えしましたが、Mixcraftは音と映像を取り扱えるハイブリッド・ソフトウェアです。

音と映像を1つのソフトウェアで取り扱えるため、「映像を編集していたら、楽曲のこの部分が映像とマッチしない」なんてことになっても、ソフトウェアを切り替えることなく音の編集に移れます。逆もまた然りです。

Mixcraft

この連載のタイトルにもあるように、「音と映像をミックス」することがとても簡単に行えるんですね。
しかし、上記画像の状態のままでは、Mixcraftの中でしか映像と音を再生することができません。

Mixcraft以外の環境で再生するには、映像と音がセットになったビデオ・ファイルにまとめる必要があります。
Mixcraftでは、ファイル/ミックスダウンにて、AVIもしくはWMVを選択することで、映像と音がセットになったビデオ・ファイルとして保存されます。

ミックスダウン

これで、他の環境で再生が行えるようになります。
なお、拡張子の問題で「ビデオ・ファイルが再生できない」といった場合は、拡張子の変更をお試しください。
拡張子の変更方法は、Mixcraft 6で音と映像をミックスVol.33!をご参照ください。

37回続いた連載も、これで終了です。
「少しでもおもしろい連載になるように」と心がけてきましたが、みなさんのお役に立てたでしょうか?

Mixcraftは、「使いやすさ」を重視したソフトウェアです。
楽曲や映像を作りたいのに、ソフトウェアの使い方を習得するために、時間を取られたくはないと思います。Mixcraftは本当に使いやすいため、すぐさま楽曲作り、映像作りに没頭できます。

Mixcraftで、様々な作品を生み出してくださいね。それでは!