(2014/04/11)
前回から、Mixcraftの映像編集機能の解説を開始した本連載。
映像編第1回である前回は、ビデオ・トラックの作成から映像の読み込み方法をご案内しました。今回は、
- ビデオ・トラックの機能説明
- ビデオ・エフェクトの使い方
- ビデオ・ファイル形式の変更方法
- といった内容でお送りしたいと思います。
ビデオ・トラックの機能説明
前回作成したビデオ・トラックを見てみましょう。
オーディオ・トラックやバーチャル・インストゥルメント・トラックと、若干見た目が異なりますね。
それぞれの機能を確認します。
- 1:このボタンをクリックすることで、サブ・トラックを表示します。サブ・トラックでは、ビデオ・ファイルに対し、タイトルや歌詞といったテキストを追加することができます。
- 2:プレビュー・ウィンドウを表示します。プレビュー・ウィンドウには、テキストやエフェクト効果が全て反映された状態で表示されます。ビデオ・ファイルの確認は、このプレビュー・ウィンドウから行います。
- 3:オートメーション・レーンを表示します。ビデオ・トラックのオートメーション・レーンでは、エフェクトを選択することができます。
前回の連載で作成したイメージ・ビデオは、このオートメーション・レーンでエフェクトをかけています。
オートメーションとは
オートメーションとは、あるパラメータの変化を記憶し、それを自動で再現する機能です。ここではオートメーションを書くことで、ビデオ・エフェクトの変化具合を記録し、それを自動で再現することができます。
ビデオ・ファイル読み込み時の注意点
それでは、このオートメーション・レーンでエフェクトの使い方について解説しようと思いますが、ちょっとその前にTips的なことを挟みます。
前回の連載で、Mixcraftでサポートしているビデオ・ファイル形式を紹介しました。AVIとWMVでしたね。
これ以外のファイル形式のビデオ・ファイルを読み込もうとすると、
このようにエラーメッセージが表示され、ビデオ・ファイルを読み込むことができません。
対策としては、”ファイル形式の変更”を行えば解消しますが、前回お伝えできなかった具体的な方法をご紹介します。
ビデオ・ファイル形式を変更しよう
ビデオ・ファイル形式の変更方法は様々ありますが、今回はRealPlayerを使って、ファイル形式を変更します。
RealPlayer
まずはRealPlayerを立ち上げて、変更したいビデオ・ファイルをRealPlayerのライブラリに追加しておきます。
次に右クリックのコンテキスト・メニューより、「変換」をクリックします。
すると、以下の画面が立ち上がります。
ここで「変換後のフォーマット」で、「WMV」を選択します。
この状態で「スタート」をクリックすれば、あっという間にMixcraftに対応している「WMV」ファイル形式に変換可能です。
Mixcraftで読み込めないビデオ・ファイルは、この方法で変換してくださいね。
ビデオ・ファイルにエフェクトをかけよう!
それでは、エフェクトを使用するためのオートメーション・レーンを解説します。
ビデオ・トラックの「オートメーションの切り替え」ボタンをクリックすると、オートメーション・レーンが出力されます。
オートメーション・レーンの三角ボタンをクリックすると、ビデオ・エフェクト一覧が表示されます。
ここから使用したいエフェクトを選択します。今回は、「XOR(逆転/陰)」を選択しました。
Mixcraftでは、エフェクトの操作方法は全て共通となっています。
使用したいエフェクトを選択し、そのエフェクトのオートメーションを書くだけというシンプルな操作です。
オートメーションの書き方は、オートメーション・レーンに表示されている線をクリックすると、このようにポイントが作成されます。
このポイントをマウスでつかんで移動することで、オートメーションを書くことができ、エフェクトの掛かり具合が変わってきます。
今回のまとめ
オートメーションとエフェクトの掛かり具合が、どのように変化するか動画で確認してみましょう。
オートメーションで、エフェクトの掛かり具合が変化していく様が確認できたかと思います。
「動画にエフェクトをかける」ときくと身構えてしまいますが、Mixcraftではビックリするほど簡単です。みなさんも、是非お試しください。
次回は、さらに突っ込んだエフェクトの使用方法をご紹介します。
それでは!