(2014/04/04)
楽曲制作を通してMixcraftの魅力をお伝えしてきたこの連載も、30回を超えました。
これまで”楽曲制作”に重点を置いて、Mixcraftの基本操作からMIDIの打ち込み、ミックスの下準備やミックスで使用するエフェクトの解説などを行ってきましたが、Mixcraftの機能はこれだけではありません。
連載タイトルにもあるように、Mixcraftは映像も取り扱うことができます。
従来のDAWでも映像を取り扱えるものもありましたが、Mixcraftはひと味違います。映像の切り貼りや、文字の挿入といった映像編集が行えるのです。
Mixcraftは分かりやすさを 重視したインターフェースでカンタンに楽曲作成が出来る上に、なんと映像編集も行えるハイブリッド・ソフトウェアなのです。
今回からは、“映像編集”に焦点を当てて解説していきます。
Mixcraft映像編第1回である今回は、映像の読み込み方法からご案内します。
【Mixcraft映像編第1回】
ビデオ・トラックの作成方法
Mixcraftでビデオ・ファイル(映像)を取り扱うには、ビデオ・トラックを用意する必要があります。
ビデオ・トラックの追加は、”トラック追加”ボタンより行います。
このビデオ・トラックでは、ビデオ・ファイルだけでなく、画像ファイルも扱えます。なおビデオ・トラックは、1つのプロジェクトに対し、1トラックのみ作成可能です。
それでは、ビデオ・ファイルをMixcraftへ読み込みましょう。
読み込み方法は非常に簡単で、ビデオ・メニューより“ビデオ・ファイルを追加する”をクリックし、ビデオ・ファイルを指定するか
ドラッグ&ドロップで、ビデオ・ファイルをビデオ・トラックへ直接追加することも可能です。
写真や画像を追加する場合もほぼ同じです。
先ほどご紹介したドラッグ&ドロップか、ビデオ・メニューより“静止画を追加する”をクリックするだけです。
ここで1点注意点ですが、Mixcraftではビデオ・ファイル、静止画ファイルともに、サポートしているファイル形式があります。
ビデオ・ファイル
- AVI
- WMV
静止画ファイル
- JPG
- BMP
- PNG
- GIF
Mixcraftへビデオ・ファイルなどの読み込みが行えなかった場合、ファイル形式を確認してみてください。
上記以外のファイル形式であれば、サポートしているファイル形式へ変更し、再度読み込みを試してみてください。
ファイル形式の確認方法ですが、拡張子を見れば一発で分かりますが、最近のWindowsは拡張子がデフォルトで非表示になっている場合が多いです。
ちなみに拡張子とは、ファイルの名前の末尾につけられたものです。[filename.wmv][filename.jpg]のように表示されます。
「自分のコンピュータでは、ファイル名の末尾に何も表示されていない!」という場合は、以下の操作で拡張子が表示できます。
フォルダーのメニューバーで、“整理”をクリックし、“フォルダーと検索のオプション”をクリックします。
“フォルダーオプション”という画面が表示されるため、”表示”タブをクリックし、“登録されている拡張子は表示しない”のチェックマークを外し、”OK”ボタンをクリックします。
これで、拡張子が表示されるようになります。
サポートされているファイル形式のビデオ・ファイルをMixcraftへ読み込むと、以下のように表示されます。
ビデオ・ファイルに音声が含まれている場合は、自動でオーディオ・トラックとビデオ・トラックに分けてくれます。
そのため、ビデオ・ファイルのオーディオを自分の楽曲に変更したり、反対にビデオ・ファイルのオーディオの抽出なんてことも簡単に行えます!
※ 著作権のあるビデオ・ファイルの場合は、著作権に従ってご利用ください。
このあたりを利用するといろいろ面白いことができるので、後の連載でじっくり解説しますね。
連載本編に戻りますが、正しくビデオ・ファイル、もしくは画像ファイルは読み込めたでしょうか?
今回のまとめ
最後に、画像ファイルをビデオ・トラックに読み込み、それに楽曲をつけた簡単なイメージ・ビデオを作成いたしました。
Mixcraftなら、このぐらいのイメージ・ビデオは音も含めて数分でできてしまいます。
このイメージ・ビデオでは、画像ファイルにエフェクトをかけています。
次回の連載では、このエフェクトについて解説しますね。
それでは!